偉大な色彩画家 ボナール
2008年 04月 26日
昨日からの続きです。
昔、初めてパリに足を踏み入れた時、ご多分にもれずあちこちの美術館を訪ね歩きました。
ポンピドーセンターが独特のデザインで評判になっており、外から見えるエスカレーターで上っていき初めて大きなボナールの絵に出会いました。
何ともいえない大らかな色彩が画面いっぱいにIchを圧倒しました。
フランスの画家ボナールの絵に引き込まれていった最初の日です。
それからIchの人生は複雑にからんで、今日にいたっています。
人間の創りだす芸術は見るもの、聴くもの、読むもの、全てその人間の経験によって身近に接してくるのではないでしょうか。
ボナールの色彩は芸術家として研ぎ澄まされた世界を、重い歴史を背景にしながらマチスと立派な大人としての世界で距離をおきながら交友を深めて互いを尊敬し合い、美を追求していった二人をテーマにしたこの展覧会は本当に見ごたえのあるものでした。
赤の色を微妙に使いこなし一見抽象画にも見えますが晩年の作品で友人であった小説家クロード・アネの娘レイラを描いた肖像画などはボナール独特の色彩の表現です。


千葉の美術館へ
2008年 04月 25日
遠かったー!京成佐倉駅より無料のバスが出ていると聞き京成日暮里駅から640円の距離、佐倉駅を降りましたら昼30分間隔で美術館まで運んでくれてます。
なんと千葉の田園風景延々と走ることバスで約30分!
時速40キロで走って約20kmの距離の場所にありました、美しい雑木林の中に!
大きな池には2羽の白鳥が。美術館の横にはこのような彫像が!

フランク・ステラという人の堂々とした作品が目に飛び込んできました。金属系の高さ3メートル以上あるでしょうか!圧巻です。
一階の常設展会場は著名な画家たちの作品が列を連ねています。
可愛いマリー・ローランサンやミロの絵も一点ずつあって広いスペースに見る者を飽きさせません。
さあ、目的の「マチスとボナール」展は二階です。楽しみ!

外国人研究
2008年 04月 22日
可愛い蝶々や虫たちがくもの巣を上手に避けながら飛び交っています。
何かホッとするひとときです。
これから都心に出かけてきますが何気なく内田樹氏のブログを開けて読んでいましたら中国人研究をしては如何か、というような事が出ていました。
彼はいつも誰でも気づきそうなことを記していてそれが意外と誰も気づかない事を云われ、読んでいる者をハッとさせるものを持っている方なんですねー!
よく今の時代を研究していられます。
昨日の内田氏のブログでは中国人の事でしたがIchも自分なりの見方でヨーロッパを駆け回り今もこのように主観で自分の思いを記していますが年月が経てば経つほどこの国日本の不思議さの方がIchのこころを打っています。
このことは時間がある時にでも考えをあらたにしたいなーと想っているのですが・・・。

魂について
2008年 04月 21日
その女の子の話によりますと‘モデルハウスにお母さんと見にいったそうで、そこで親子のユウレイに会い、すーと通り抜けていったそうです。お母さんは見えなかったよう、お答えの先生お二人はお坊さんの出身なのですが・・・。
う~ん、こういう話ってよくあるんです。ヨーロッパに行ったりしている人からよく聞きます。
「どこどこのホテルは出る」とか夫婦二人で同じユウレイを見たとか、人間の精神が研ぎ澄まされたとき確かにこころに浮かんだものが映し出されることってIchはあるような気がします。現によく子どもが熱にうなされ黒いものが集団で迫ってきたりすることがあります。
シューベルトの‘魔王’も悪魔に連れ去られてしまいます。あのリアルな美しい叫びの曲はシューベルトも出会っているのでしょう。
何かこんな真夜中、Ichも見てしまうかもしれませんが何故こんな気持ちになっているのか・・・、先ほど、松井冬子さんと云う画家のテレビ放映を見ていて魂について考えざるをえない今日一日になってしまったのです。

一週間ぶりの山間
2008年 04月 19日
よって大雨の後、庭の草花が気になり、山間に戻ってきました。一週間ぶり・・・。
チューリップが雨にもめげず、すっくと立ち並んでいます。
数日前、都心の日比谷公園を散歩してきましたが、花の色は、心もち、山間の方がやはり色が鮮明のような気がします。
日比谷公園は都会の真ん中!昔、丸の内に勤めていた頃は、お昼になるとサラリーマンたちの外気浴の場でした。
今はすっかり日比谷公会堂も寂れ、図書館は総てカード式で本がザックバランに読めなくなっていました。
公園はどこかのテレビ撮影でしょうか、小さな女の子がセリフを言わされていました。
歩いている人々はほとんどお年寄り、時代はこんなにも変化しています。若者はどこに行ったのでしょうか。システムの違いで考え方が大きく違ってきているのでしょう。
身近にもかっこいい若者を先日観賞してきました。
Mein Sohnの小さいとき、ピアノの先生のご自宅でよく出会い、ご一緒していた4才お兄さんの「清塚信也さん」
今クラッシックの王子と言われています!
小学生の時から天才的才能をお持ちでコンクールはいつもトップ!
大抵の演奏会を聴かせていただいてきましたが最近はトークも交え、お得意なショパンとリストを比較しながら楽しくクラシック音楽の世界を伝えてくれています。逆境にも出会われていてもめげず映画‘神童’では‘熱情’を弾きピアノだけではない先生役の姿でも登場しました。
個性豊かなユニークな世界を歩み始めています。信也ママのご努力にも頭が下がります。
信也くーん 応援しています!
原作 バルザック
2008年 04月 10日

実はIchにとって若い頃、あまり好きでなかったフランス!
それでも文学は学生の間では随分流行っていてスタンダール、アンドレ・ジード、モーパッサン、バルザック、ドーデ等など、立て続けに読み、想いをフランスに托していたものでした。
美しい景色や人々の衣装、食卓の飾り、会話の弾みなどが文章から読み取れ、夢をみていた世界が現実のものになったとき、自分の足りなさをまざまざと見せ付けられ、フランス人のエスプリにはもうこりごりになっているはずのIchでありましたが、いつのまにか、違和感なく今を生きているIch!
不思議なものです。
この映画はバルザック原作なのですが20代のとき読んだ‘谷間のゆり’を思い出し、フランス人独特の男女の世界を楽しんできたのです。
う~ん!最後の言葉「一篇の詩にすぎない」 男性バルザックですねー!
フランスついでに千葉県で今、ボナール、マチス展をしています。フランスかぶれをもう少し続けましょう!お天気晴れましたら出かけてこなければ・・・。
春
2008年 04月 05日

春休みのMein Sohnの処で数日過ごし、疲れたのか、久しぶりに風邪気味です。信州松本はまだ春を感じるまであと一歩というところです。樹木はまだ芽吹きを待っています。
