カテゴリ:人間( 435 )

ようやく春への色が濃くなってきた今日この頃

フランス組曲を求める。No1、2、5、6の入っているCornelia Herrmannの演奏です。

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うふ!ブログ友よりの影響大です。

バッハのフランス組曲はMein Sohnもよく弾いていました。この方の演奏を聴いているとタッチも似ていて懐かしさがこみ上げてきてSohnも演奏を続けていたら・・・
ある時期から過去のトラウマが押し寄せて来るようになり山間でひとり籠ってしまいました。
親の至らなさもあり、反省することばかりが私を襲っていましたが音楽や絵、そして少しのお酒の楽しみが気分を紛らわしてくれます。親よりも本人の苦しみははかり知れないと思うと人間は生きて行ければいいのだと思うようになりました。

オリンピックの選手たちを観ていると別の哀しさがこみ上げてきます。
長い人生を有意義に過ごせることを祈ります。

昨日はTochterの家に行きスマホにあるラインというコーナーに可愛いスタンプを入れてもらいました。
スマートフォンの世界はまさに私にとっては遊びの世界です。
ひ孫の誕生日でもあってその夜はラインに字入りスタンプや写真などが飛び込んで来ます。
変わった不思議な世の中になったものです。

外は道端のスミレも明るさを増してきました。

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by madamegrimm | 2018-02-17 11:56 | 人間 | Comments(4)

『生の肯定』という題名にひかれ

 如月(きさらぎ)2月です。

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今にも落ちそうですが生きものの強さですねー。

寒い毎日が続いていてもこの時期になると何となく日差しが春を呼んでいるような光になり気分的に暖かさを感じるのは私だけか・・・。

ず~っと風邪っぽい日々で参っておりましたが何とか持ちこたえたよう。

ある書店をぶらっと新刊置場を眺めておりましたら「生の肯定」という題の単行本に目が行く。

町田康という芥川賞を前に受賞なさった方でふっと亡き無臭氏を思い出す。文の雰囲気が似ているのです。
昨日は丁度その彼の命日で不思議なものを感じる。

このマイブログmadame grimmを立ち上げてくださった無臭氏です。

それに致しましても芥川賞受賞作家って私にとっては変わった文章を書かれる方が多いですねー!

この『生の肯定』も何と申しましょうか、文の飛躍の最たる書物。

激しい劇画をみているような、自然体を意識しながら内面の自己を猛烈に表現してくる。

いやはや、この本は無臭氏の奥方に進呈しましょう。

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by madamegrimm | 2018-02-01 11:05 | 人間 | Comments(4)

直木賞受賞作を読む

 一気読みでした。

先日発表された第158回直木賞受賞作品・門井慶喜氏の『銀河鉄道の父』です。

宮沢賢治の父・政次郎の目線から小説が展開されていきます。

宮沢賢治という日本代表的有名人の誕生を父親の立場から寒い岩手県花巻地方を主とした家族物語にどこまで真実かは作者にゆだねて、あの純粋な詩編物語類を思い出し宇宙的観点から見つめ通した賢治の姿が浮かんでくる伝記物語風作品でした。

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お疲れ様・・・という言葉が何故か浮かんでくる。

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凍てつく上野方面です。







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by madamegrimm | 2018-01-26 13:48 | 人間 | Comments(4)

une vieを観る

 昨夜、直木賞発表で神保町まで足を運ぶ。

早速に東京堂に数冊あり、ホッとして買い求める。内容に興味があります。

雨が降り始め岩波ホールを見上げるとモーパッサンの原題『女の一生』が上映されています。

女の一生と云えば初めて小学生の時に山本有三の本が夏休み田舎に行くと新座敷の奥廊下に有三の本が数冊積まれていて少々おませの私は「女の一生」をみつけ夢中になって読んだ記憶があり、それからモーパッサンのこの『女の一生』を読み何か心に残っていたのです。

観ることに決めました。

あらすじはだいたい決まったパターンですが、今回のスクリーンの撮り方が独特で真四角の画面から1800年の時代のノルマンディ地方ルーアンを舞台に田舎貴族の娘と男爵家の息子がお婿さんとなって入ってきて結婚と同時に苦労の連続が始まるお話ですが、フランスらしい理屈を込め観ている者に判断を委ねながら湖や荒波の海が美しく画面を劇的に表現して行く。バックに流れる音楽はフォルテピアノでバッハの平均律1番が始めに静かに流れてきます。

観ている途中で客席のある方がいびきをかきはじめて苦笑してしまいましたが男性にはちょっと物足りなく感じられる映画ではないかとちょっと想ったものです。

2時間フランス語の勉強をしてまいりました。

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by madamegrimm | 2018-01-17 21:21 | 人間 | Comments(4)

松家仁之著「光の犬」読了

 `添島始は消失点を背負っていた。’ から小説が始まるこちらの本、お正月から読み始めてようやく読破です。

この添島始を中心にした祖母の明治中期の生い立ちから現代までの家族の生きるそれぞれの姿を追った物語、私の興味の対象人物は始の姉・歩でした。

祖母よねは助産婦として夫と北海道へ赴きそこで子供四人を育てながら長男・眞二郎の子として生まれた歩と始。

血統書付の北海道犬を飼いながら敷地内には伯母1人叔母2人の中で育つ姉弟。

姉・歩が幼友だち一惟(牧師の子)と同じ高校生になり美術部に属しながら親しくなっていく。

その美術教師の言葉が次のように記されている。

「絵にうまい下手なんてないんだ。自分が絵が下手だと思ってる奴がいるとしたら、それはちゃんと見て描いてないだけなんだよ。わかるか?ちゃんと見ない奴は、いつまで経ってもちゃんと見ない。見たくないんだろうね、たぶん。その気持ちはオレにもわかる。見えないほうが楽だからね。見渡す限り、なにもかもピントがぴったりあって見えてしまったら、頭がおかしくなって当然なんだ。人間は適当に間引いたものしか見ない。なんとかやっていけるのは、そのおかげでもある」

ここで私はハッとさせられながらこの作者の本質を感じ読み通したのでした。

ブログ友のはんきち氏は年末の読後覧ランクを次点にあげられていましたが、やはり村上春樹等の作品群とは違った人間の見つめ方が冷めた目線で心躍る小説ではありませんが今の社会への問題提起を持った静かな常識物語でした。

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by madamegrimm | 2018-01-15 15:00 | 人間 | Comments(4)

微に入り細を穿つ『ユリイカ』12月号

 又もカズオ・イシグロ世界で恐縮です。

タイトルに記した様にイシグロ世界の英語と翻訳物とを比較しながらの沢山の専門家の皆さまの手記を拝見していると自分の興味の世界と繋がり暇をみつけては読み耽って頷いています。

柴田元幸氏と中島京子さんの対談から始まって富士川義之(英文学)氏の『英国と日本の狭間で』、赤木昭夫(英文学・学説史)氏の『カズオ・イシグロのこころ』、荘中孝之(英文学)氏の『日本語、英語、カズオ・イシグロ』、武富利亜(英文学)氏の『イシグロの内なる世界』、菅野素子(英文学)さんの『英語で読んでも翻訳で読んでもイシグロはイシグロだ』、中嶋彩佳(英文学)さんの『カズオ・イシグロの小説における翻訳の名残り』、遠藤不辻人(英文学・批評理論)氏の『カズオ・イシグロの「不気味な」日本をめぐる断章』、河野真太郎(イギリス文化)氏の『カズオ・イシグロの始まらない戦後』、等々、まだ読み切れず・・・

なぜ私がここまでイシグロ世界に興味を持つか、やはり多和田葉子さんなどもそうですが、比較文学ではないのですがどうしてもこの鎖国的日本の人間社会から外に出て自分の地位を獲得していく厳しさを体得した人間への眼差しが私の心からの喜びに繋がるのです。

イシグロ氏が描く男の子の子ども世界も多分ご自分が体験してきた幼い頃の記憶が「浮世の画家」の利発な対応を祖父との会話の中で繰り広げたり、「わたしたちが孤児だったころ」の子ども時代の異国での友だちとの遊びや、「充たされざる者」の子どもポリスのこころであったり、カズオの記憶の奥が垣間見られるのでした。

これからの世界が自分の意志でない子ども時代から世界中に住まわされ母国語でない言葉で育ち地球人の一人となって生きて行かなければならない人々に応援するとともにカズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞は大きな意味があるのでした。私にとって・・・

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by madamegrimm | 2017-12-17 13:27 | 人間 | Comments(4)

師走に読む『酒談義』

 今年新刊として中公文庫から発行された吉田健一著『酒談義』を読んでいるとこの時期、忘年会や新年に向けてのお酒を飲む機会が増えて吉田健一の世界へと酒の精が私を誘う。

数日前に小旅行を楽しみました時もほとんどが車族なので家庭では友人たちと酒席を作る機会がままならなくなってしまいましたので宿泊してのお酒と共の食事会は久々に心置きなくワインにビールに日本酒にとそれぞれの記憶を辿っての楽しい会話に花を咲かせることが出来たのでした。幸せ!

吉田健一は明治45年生まれ、私の父は明治43年生まれでしたので、同時代を健一坊ちゃまは世界中を父吉田茂と歩き日本人として最高の境遇でお酒の世界も歩いてこられた様子がこちらの本から垣間見られ、それをエッセイにして日本の人々に伝え今でも読みつがれている事に驚きを感じ、彼の粋な人生と孤独さが写しだされてくるのでした。

いくつかのエッセイのなかで「飲む場所」にこんなことが書いてありました。
新橋の近くの飲み屋さんで井伏鱒二と出会いそこの店主の名前が「春さん」。
井伏鱒二の歌で
今宵は仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあわせ

よしの屋で独り酒をのむ

春さん蛸のぶつ切りをくれぇ
それも塩でくれぇ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿・・・

そしてビヤホールで飲んでいると他の席でのそれは相手がどういう身分でという種類のことではなくてそこでその人間も来て飲んでいる人生というものに於いてである。簡単に言えば、自分と同じ人間が何人も廻りにいて自分がやっているようなことをやって暇を潰していることで自分が人間の世界にいる感じになるのにビヤホール位適している場所はないということになるかも知れない。

銀座のビヤホールなどに行くと私も同じ気持ちになる。
日本酒もあの当時の酒が名を連ね現在は知らない銘柄が多々ありますが懐かしい親たちが親戚や父の友人客があるたびに灘や北陸の銘酒が並んでいたことが思いだされます。

ワインはヨーロッパに行くようになってから幅広く身近の方々から教えて戴き大人の世界にはお酒がつきものであるということはこの本と共に記憶の彼方から蘇えってきてこの師走もいつまで人間としての寿命が続くか・・・お酒と肴で日々を楽しみたい気持ちにさせてくれるのでした。

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by madamegrimm | 2017-12-14 14:16 | 人間 | Comments(4)

カズオ・イシグロ氏のノーベル賞スピーチから

 寒い朝をむかえ変なニュースが飛び交う中、スエーデンやノルウェーの北欧でノーベル賞の授賞式の様子が伝わってきます。

イシグロフアンにとってスエーデン・ストックホルムでの授賞式の模様は興味の対象でした。

今朝のZeitungに晩餐会のスピーチ全文が載っていました。
記念にここに記させて戴きます。彼独特の思いが綴られていて心動かされました。

 両陛下、両殿下、紳士淑女の皆様。
持っていた本のページ全体を占めるように彩り豊かに描かれた大きな顔を鮮やかに覚えている。外国人、それも西洋人の顔。浮かび上がる顔の後ろの片側には、爆発による煙とちりがあった。もう一方には爆発の中から天空へ飛び立つ白い鳥たち。五歳の私は、日本伝統の「タタミ(畳)」にうつぶせになっていた。
印象に残ったのは多分、ダイナマイトを発明しながら、その使われ方を危ぶんだ人物が「ノーベルショウ(賞)」を創設したという物語を聞かされた時、後ろからの母の声に特別な感情が詰まっていたからだろう。私が初めてノーベル賞という言葉を耳にしたのは日本語だった。母は「ノーベルショウ」が、平和や調和を意味する「ヘイワ」を促すためのものと言った。私たちの街、長崎が原爆により壊滅したわずか14年後。幼いなりに「ヘイワ」は大切なもので、もしそれがなければ自分の世界が恐ろしい何かに侵されるかもしれないと知っている。
 ノーベル賞は、多くの偉大な思想がそうであるように、子どもにも理解できる素朴なものだ。だからこそ、恐らく、世界の想像力を強くかき立て続けているのだろう。自分の国の誰かがノーベル賞を取った時に感じる誇りは、自分たちの選手が五輪のメダルを得た場面を見る時に感じるものとは異なる。
自らの民族が他より優れていると誇りを感じるのではない。それよりも、仲間の一人が人類共通の努力に意義深い貢献をしたと知ってもたらされる誇りだ。
呼び覚まされる感情は、もっと大きく、調和をもたらす感情だ。
 私たちは今日、民族同士が敵意を増幅させる時代に生きている。共同体が、激しく反目しあう集団に分裂する時代。このような時代にあってノーベル賞は、私の分野である文字のように、分断の壁を越えて考えさせ、人類として共に取り組むべきものは何かを思いおこさせてくれる。世界中どこでも常にそうであったように、母親が幼子に勇気を与え、希望を与えるために話すような内容だ。
この栄誉を受けて幸せかって?もちろんだ。びっくりさせる知らせを受けてすぐに、九十一歳になる母に電話した時、思いがけず「ノーベルショウ」と呼んだ、その賞を受賞できるなんて幸せだ。
私はそのおおよその意味をあの時、長崎で理解した。今は、その意味をしっかり理解したと信じている。その物語の一部に加わることが認められ、畏怖の念を抱いている。ありがとう。(ノーベル賞のウェブサイトに掲載されたテキストによる)



海外での生活者からの素直なお気持ちが文面に表れていて5歳からの異国でのご経験の賜物でいらっしゃいます。本当におめでとうございました。

今日はブログ友より知った小津安二郎監督の命日でもいらっしゃるそうで、数日前そのいわれの地を訪れ海を眺めてきて感慨無量でございます。

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by madamegrimm | 2017-12-12 12:30 | 人間 | Comments(4)

茅ヶ崎館へ一泊旅行

 昨日今日と楽しい旅行をしてくる。

降り立った場所は小津監督所縁の旅館

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東海道JR茅ヶ崎駅南口からサザン通りを歩くこと約20分、隠れたように静かに佇む茅ヶ崎館、戦前から小津安二郎監督が原稿を書くために宿泊していた旅館です。
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歩いてすぐの所には茅ヶ崎海岸が・・・
夕食、女性3人、皆女王蜂なのでビールお酒(久保田万寿と神奈川地酒隆)ワインとおしゃべりにも花が咲き、食卓の美味しい素敵な料理のフォトを撮るのをすっかり忘れる程・・・。
朝食は撮りました。

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そして小津監督が宿泊していた部屋も見せて戴き監督たちご自分たちでのスキヤキ食事会で天井が黒くなってしまったとのこと。

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昔ながらの旅館風情でお風呂以外は水道の蛇口は水!
久しぶりに冷たい水での洗顔は身が引き締められました。

10時チェックアウト後、海岸沿いを歩いて近くの開高健記念館にも足を運び、男のロマンの世界を覗いてくる。

歩くこと13000歩、良き疲れの一泊旅行でした。

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少し奥に入った場所で迷い茅ヶ崎沿岸住宅街も見る。

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こちらも開高家の庭でした。

もういちど茅ヶ崎館↓

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小津安二郎が宿泊していた窓辺には酔芙蓉の花が四季を楽しませてくれていたようです。




















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by madamegrimm | 2017-12-09 19:44 | 人間 | Comments(4)

カズオ・イシグロ著『充たされざる者』を読み終わり・・

 とうとう読み切りました。原文'THE UNCONSOLED'古賀林 幸訳での長編小説『充たされざる者』、カズオ・イシグロ氏の1997年頃の作品です。

丁度「日の名残り」でブッカー賞受賞された後、数年後の作品です。

設定は、世界的有名な天才・ライダーというピアニストがある小さな外国の町に降り立ったところから物語が展開していきます。

ドイツか東欧のどこかの町で繰り広げられる人間模様、そのコミュニティーの中での一人の孤立したピアニストがその小さな集団の町で時間や場所は右往左往し人々との関係があっち行ったりこっち来たり、ホテルとコンサートホールの迷路の中で自分の立つ位置が段々とあやふやになり、そのコミュニティーの人々から孤独へと追いやられていく・・・。

そして不思議な人間関係が常に客観的な世界に追いやられて両親をも遠い存在・・・その町の老ポーターの娘であるゾフィーとの関係もピアニスト・ライダーの彼女ではあるようなないような・・その子どもポリスも愛情深く接しながら・・

ミセスであるはずの女性たちがミス何々と呼んでいたり、それでも物語は人間の本質をつく語りが多くまさに充たされない気持ちで読み進めていく自分に気がつくのです。

ブリューゲルの絵を想像したり、不思議の国のアリスを思い出したり、人間の摩訶不思議の世界が私を虜に致しました。

この作品から後の『わたしを離さないで』や『わたしたちが孤児だったころ』へと進む意味が読みとれるのでした。

人間の孤独と申してよいのか、辛い経験や自分の直感が筆者を奮い立たせている作品の中にいつも感じることなのですがカズオ・イシグロ氏の子供への眼差しが優しく利発な男の子への表現力に素晴らしさを感じる私なのでした。

この11月は集中してカズオ・イシグロ氏によっての好い勉強をさせてもらい自分の生きてきた人生と照らし合わせながら人間をあらたに考えています。

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by madamegrimm | 2017-11-30 14:22 | 人間 | Comments(4)

私の日常(madame grimm)


by madameoyou
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