132話 狐と馬(Der Fuchs und das Pferd)

先日 1年生に読んであげましたグリム童話の中の短いお話、なぜかIchの心に残るので、お話を原語と共に記したい。

“あるお百姓が、忠実な馬を飼っていましたが、その馬が老いて、もうなんの役にも立たなくなると、飼い主はもう餌をやろうとせず、言いました、「おまえは、もうこれ以上使いものにならない、まだライオンを一頭ここに連れてくるくらい強いところを見せてくれれば、飼っておくんだがな。とっとと馬小屋から出ていっておくれ」。そう言うと、お百姓は馬を広い野原へ追い出してしまいました。
馬は悲しくなって、雨風をいくらかでもしのごうと森へ入って行きました。すると狐に出会い、その狐が言いました。「なんでうなだれて、寂しそうに歩いているんだい?」-「いや」、馬は言いました、「欲と真心はひとつの家には住まないものだね。私の飼い主ときたら、私が長年してきたことを忘れてしまったようだ。わたしがもうまともに畑を耕せないからといって、餌をくれなくなり、わたしを追い出したんだ。そしてライオンを一頭連れてきたら飼っておく、と言っているが、わたしがそんなことできないくらい、ちゃんとわかってるんだよ」。
狐が言いました、「わたしが手を貸してあげるよ。いいからここに寝ころんでくれよ。手足を伸ばして、まるで死んでいるように、動かずにいるんだ」。馬は狐の言うとおりにしました。
狐はそこからあまり離れていないところに洞穴を持っているライオンのところに行って、言いました、「おもてに死んだ馬がころがっていますよ。いっしょに出てきませんか。脂ののったごちそうにありつけますよ」。
ライオンはついていきました。馬のわきに立つと、狐が言いました、「ここではゆっくり召し上がれないでしょう。どうです、わたしがこいつの尻尾をあなたの体に結わえつけましょう。そうすれば、こいつをご自分の洞穴にひっぱって行って、落ち着いて召し上がれますよ」。
ライオンはこの考えを気に入り、狐が馬を結び付けられるように立って、じっとおとなしくしていました。けれども狐は、馬の尻尾でライオンの四つ足をしばり、どんなに力を入れても引きちぎることができないように、しっかりとかたくぐるぐる巻きにしました。
仕事を終えると、狐は馬の肩をたたいて言いました、「それ引け、白馬、それ引け!」そこで馬は、さっと跳ね起きて、ライオンをひっぱって行きました。
ライオンが吠えだし、森じゅうの鳥がびっくりして飛び立ちましたが、馬はライオンが吠えるのなどおかまいなしで、野原を越えて飼い主の家の戸口の前まで、ライオンを引きずって行きました。
飼い主はこれを見ると、考えなおして、馬に言いました、「おまえはうちにおいて、楽をさせてやるよ」。そして馬が死ぬまで、お腹いっぱい食べさせてやりました。

 Es hatte ein Bauer ein treues Pferd,das war alt geworden und konnte keine Dienste mehr tun,da wollte ihm sein Herr nichts mehr zu fressen geben und sprach ‘brauchen kann ich dich freilich nicht mehr,indes mein ich es gut mit dir,zeigst du dich noch so stark,dass du mir einen Löwen hierher bringst,so will ich dich behalten,jetzt aber mach dich fort aus meinem Stall,’und
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by madamegrimm | 2006-11-28 12:54 | グリム童話ってすごい | Comments(0)

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