人気ブログランキング | 話題のタグを見る

極悪時代を何気なく

 読ませてくれました。村上春樹氏・・・。
題名『猫を棄てる』〈父親について語るときに僕の語ること〉 文藝春秋6月号です。

春樹さんはいつも読みやすい文を何気なく素直に綴りながら両親を初めて題材にして自らのルーツを表現し戦争という極悪時代の父の姿がリアルに読み取れていく・・・。

人間のどうしようもない苦しみの環境に置かれた立場から父は俳句を詠み、猫という動物の習性で驚きを表し、父親の運命的経験が自分の生命に繋がっていく。

あの時代を、体験無き彼が親を通して解りやすく現代の若者たちに強く訴えているように感じる・・・。

自然体の今の村上春樹氏なのです。流石!

極悪時代を何気なく_b0105259_14490130.jpg
敗戦後、数年経っての父と子の長閑なFotoですね・・・。







Commented by k_hankichi at 2019-05-18 00:21
ああ、この村上さんの著述のことは気になっていました。読みたいな。
Commented by madamegrimm at 2019-05-18 05:08
はんきちさま 是非に!
by madamegrimm | 2019-05-17 06:31 | 人間 | Comments(2)

私の日常(madame grimm)


by madameoyou