葉月初日の夕、ネルソン・フレイレを聴く
2018年 08月 02日
1944年生まれ、もう白髪のおじい様です。
私の若い頃、名前に記憶があり、幼少から才能に恵まれ、12歳からウイーンに渡り、リパッテイ・メダルを贈られたりリスボンの国際コンクール優勝、22歳でロンドンデビュー等々、日本にも名高いピアニストでようやく聴く事が出来ました。
すみだトリフォニー大ホール満席の中、静かに登場、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番作品27-2《月光》から美しい静かな音色から始まりました。
前半はベートーヴェン2曲、もう一曲はピアノソナタ第31番作品110、実力をしっかり聴かせてくださいました。
後半はブラームス/4つのピアノ小品119、ドビュッシー/映像第1集より《水の反映》と第2集より《金色の魚》、アルベニス/組曲《イベリア》第1集より「エポカシオン」(アルベニスはドビュッシーと同時代の作曲家です)
いや~!フレイレ氏の繊細で美しいそしてダイナミックな演奏にどんどん惹きつけられていきます。
全身から音楽が柔らかく流れ響くピアノの音に流石のピアノの大家を示してくれるのでした。
アンコールが鳴りやまず4曲も弾いて下さいました。
パデレフスキ/ノクターン、グリーグ/抒情小曲集よりトロルドハウゲンの婚礼の日、ヴィラロボス/ブラジルの子供の謝肉祭、グルック/精霊の踊り(ウガンバーティ篇)
何て幸せな日でしたでしょう。
ホールへ向かうエスカレーターを上るとおー、タワーが・・・