フォーレのピアノ四重奏曲を聴きながら
2017年 09月 13日
今、ガブリエル・フォーレ(1845~1924)のピアノ四重奏曲第2番作品45を聴いています。
ピアノはジャン・ユボー、室内楽はヴィア・ノヴァ四重奏団の演奏で皆フランスで活躍された方々です。
この曲は1886年に完成され、フォーレ自身のピアノによってパリで初演され、名指揮者ハンス・フォン・ビューローに献呈されたそうです。
独創性にとんだフォーレの特徴が良く出ていて彼の生い立ちに目が行きます。
南フランス、スペインの国境に近いパミエという町に生まれ、9歳から親元を離れパリの宗教音楽学校ニデルメイエ校の寄宿舎で校長ニデルメイエから教会施法を取り入れた独特の和声法を学び作曲の原点となります。
そしてピアノ教師として赴任してきた10歳年上のサン・サーンスからも多くの影響を受けたそうです。
1890年代のフォーレはパリ音楽院の教授、校長となり数々の改革を実行していかれました。
79年の生涯でしたが気品に満ちたフォーレの音楽は人間の哀しみを感じさせながら微かな希望が見えてくる・・・そんな音楽に聴こえてきます。
CDのカバーが濃いブドウのの房と木Foto、フランスの収穫期ですね^_^;
聴いているといつも木漏れ日の中にいるような気持ちになります。