久しぶりにゆっくりフォーレのピアノ曲を聴く
2016年 08月 05日
寝苦しい夜にふっとフォーレが聴きたくなり古いCDを持ち出しました。ピアノ作品集で始めに即興曲第2番ヘ短調、ピアノはパスカル・ロジェ、彼の30代の頃の演奏です。
何か惹きつけられていきます。静かな宵闇で聴くガブリエル・フォーレ(1845~1924)の優しい音が私を包みます。
聴き進んでいくうちに夜想曲、3つの無言歌、舟歌とフォーレ独特の詩情感が漂ってきます。
あー、フォーレってこんなにも音を通して内面の苦悩をさりげなく譜面に表現して美しい調和のとれた作品に仕上げていっていたのだ、と あらためて聴き惚れるのでした。
フォーレはピレネー山脈の近くの町に生まれ小さい時から教会音楽に親しみ自らオルガン演奏や合唱に参加しながら音楽の才能に秀でていきます。
「レクイエム」が有名ですが、あの美しい旋律は他の楽器にも表れていて、ピアノ曲を聴いていると新たにこのアール・ヌヴォー的でもあるフォーレの作品に耳を傾けなければ・・・と思う今日この頃です。
ガブリエル・フォーレ
聴き返してみます(^^)