川上弘美さんという作家

 子供を育てるなんてこと、不真面目にでもやらなきゃ、たまらない苦行だわよ。
 じゃあ、わたしや陵を育てるのも、苦行だったの。
 いいえ、苦行じゃなかったわ。だって、不真面目に育てたからね。


『水声』川上弘美著(文芸春秋社)の中の一節です。

読後この題名水声の意味と、タブーの人間関係に少し考えてしまっています。

この冒頭に記したように、考えすぎることは苦行であり、疲れてくるので川上弘美さんのようにさらりと交わして作者が何を言おうとしているのか自分の主観で述べてみたい・・・。

川はいつも流れている。たんたんと・・。そんな地球の大気のなかで大昔から人間の行いは大差なく水声のごとく神話の世界から男と女の関係性はこんなものよ・・・。

母娘の関係、亡きママを思い続ける娘・都のこころの内、築50年のママの家に弟・陵と共に住み始める娘・都。影の少し薄いパパ。

人間も物質・・・。いろいろなことがあって人間も物質に到達する作者のこころ、まいったなー・・・。

川上弘美さんの本は『センセイの鞄』から『風花』『真鶴』『ざらざら』などを読んでいましたが、どれもよくある事が自然描写で軽やかに書き進めながら人間にとって重たいテーマに読者をひきつけさせていくところは、流石プロの先生でいらっしゃるなー、と思うのでした。

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Commented by k_hankichi at 2014-11-13 00:10
僕も想像していた川面と、ほぼおなじ佇まいの写真で感激しています。川に引き寄せられるかのような男女の声。
Commented by およう at 2014-11-13 14:47 x
はんきちさま この小説家、理科系卒なのでした。そのようにして読むと・・・。
違和感を伴いながら引き寄せられました、日常の会話にも・・・。
ー後悔なんかしないで、ただ生きていればいいのー、とか・・・。
by madamegrimm | 2014-11-12 13:10 | 人間 | Comments(2)

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