岩波ホールへ
2014年 05月 02日
監督はアンジョイ・ワイダというポーランド名監督です。ワレサを演じる俳優はロベルト・ヴィエンツキェヴィチという実物のワレサも登場する中で大変な熱演です。妻のダヌタ役もまた理知的な女優アグニュシュカ・グロホフスカと日本人には呼びにくいポーランド系名前です。ワレサも本来はそのように呼ばないようですが英語読みの方からワレサとなったようです。
ベルリンからほど近いポーランドという国は私にとって興味の対象でした。何度か訪れ、歴史の重みをいつも感じておりました。
ドイツ語を習っているときもポーランド人とも何人か出会い、お国柄か、おっとりしたユーモアを持ち合わせ、激動の中を通りぬけてきている姿など微塵も見せずに佇んでいたことが思い出されます。
そのような印象は映画の場面にもところどころに現れていて厳しい情勢の中でも笑いを誘うものがありました。
そしてロックが所々に流れ、和らげる効果になっていてワレサ夫婦の愛情があちこちに示されており、6人の子どもたちという子だくさんの2人でありながら、一電気工が労働運動に目覚めていくのを見守りながら家族の絆があのポーランドを動かしていく運命になっていく事に圧倒されたのでした。
良い映画でした。