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この時期のバッハ

 毎年この時期になりますと、J.S.バッハのクリスマス・オラトリオがドイツの街々で演奏され、IchもCDをかけて楽しむのですが、何か今年は気分が重く、あの明るく太鼓の音から始まるキリスト誕生を素直に祝う気持ちにまだなれないのです。

国際情勢や、この国の国家による人間の裁き執行や、諸々の事で暗い重たい日々が続いている。

今日も読書の合間、何故か、バッハのマタイ受難曲をかけっ放しの一日になってしまいました。

今聴いているのはオットー・クレンペラー指揮のマタイですが中間部、キリストが十字架にかけられるところで深い悲しみが私をおそいます。

そしてバッハのこころが静かな叫びとなってDa hub er an, sich zu verfluchenとテナーが哀しい美しい声で・・・。

人間の苦しみは永遠に続くのでしょうか。

私たち人間は人を裁く力は無いと思います。

神の存在を否定しても神は見守っています。一人一人祈る力は、よい方向にいくことを私は信じます。

クリスマスはもうすぐです。こんなとき静かに神の子キリストの誕生を祝いたいと思っています。

人々の哀しみを乗り越えた愛によって、キリストや仏陀や聖者たちが生まれてきたのです。

さあ、バッハのクリスマス・オラトリオ=ヴァイナッハツ・オラトリュウムBWV248を聴きましょう。
Commented by maru33340 at 2013-12-19 06:14
この何やら殺伐たる
荒野のような日本の年末には
第9よりマタイが似合うようようです
Commented by およう at 2013-12-19 10:18 x
maruさま そうなんです。第9も思いつきませんでした。
by madamegrimm | 2013-12-18 22:07 | クラシックはお好き? | Comments(2)

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