どちらが主になるかしら・・
2012年 10月 28日
お昼過ぎのせいでしたか、すごい人人人・・。古書などゆっくり見ること出来ない!人におされながら、東京堂の二階キャフェに入り、本を読みながら、窓辺で人々の行き来を楽しんできたのですー。
恒例の古書競り市です。
今日は雨降り、お気の毒・・・、少しは賑わっているかしら。
そうそう多和田さんの本です。芥川賞作品と一緒に「ペルソナ」という題の作品が載っていました。Ichはこの方が大変おもしろく彼女らしい内容です。
ペルソナとは、一般的に言えば、仮面という意味のようですが、ところどころにその表現が垣間見られるのです。
主人公の道子さんがドイツ人に日本語を教えている場面で、{シュタイフさんは日本語を話す時、顔から表情が消えるのだった。単語のひとつひとつを正確に発音しようと、そのことだけに精神を集中するので、他のことはすべて忘れてしまうらしかった。}
日本語って確かに話すとき能面の顔になるのかもしれない、と、Ichもハッとしました。
国々の言葉とは各顔の表情に繋がっていく・・・。