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どちらが主になるかしら・・

 図書館で取り寄せてもらいました多和田葉子著「犬婿入り」(1993年芥川賞受賞作)を借りてきました時とだぶり、神田神保町のブック・フェスティバルが昨日今日開催されていて、昨日ぶらっと行って来ました。

お昼過ぎのせいでしたか、すごい人人人・・。古書などゆっくり見ること出来ない!人におされながら、東京堂の二階キャフェに入り、本を読みながら、窓辺で人々の行き来を楽しんできたのですー。

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              恒例の古書競り市です。

今日は雨降り、お気の毒・・・、少しは賑わっているかしら。

そうそう多和田さんの本です。芥川賞作品と一緒に「ペルソナ」という題の作品が載っていました。Ichはこの方が大変おもしろく彼女らしい内容です。

ペルソナとは、一般的に言えば、仮面という意味のようですが、ところどころにその表現が垣間見られるのです。

主人公の道子さんがドイツ人に日本語を教えている場面で、{シュタイフさんは日本語を話す時、顔から表情が消えるのだった。単語のひとつひとつを正確に発音しようと、そのことだけに精神を集中するので、他のことはすべて忘れてしまうらしかった。}

日本語って確かに話すとき能面の顔になるのかもしれない、と、Ichもハッとしました。

 国々の言葉とは各顔の表情に繋がっていく・・・。
 
 
by madamegrimm | 2012-10-28 13:30 | 人間 | Comments(0)

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