ある女性作家について
2012年 06月 03日
松原久子さんという作家でドイツで活躍し、今はアメリカの方にお住まいのようです。作品「黒い十字架」は日本語で初めての作だそうです。
語学にやはり長けている方でドイツではかなり有名のようです。
比較文学を中心とした著書が多いようで、ホロコーストのことと比較して日本人の思惟を弁明したばかりにテレビ放映したその日にドイツ人の女性から平手打ちをくらい、次の出演の時にそのことを彼女は話し、身を守るために沈黙することを宣言したため、多くの視聴者から電話があり、花束やカードが沢山送られてきたそうです。
かなり波風のある女性のようにお見受けします。このことはIchもこのブログ2009年1月終わりにイメージとして記していますが、一個人の国際人として生きていく上には想像を絶する努力と運命的なものを背負って歩んでいる姿が想い描かれます。
「黒い十字架」は島原の乱の前、ヨーロッパのカソリックが長崎に到来し浸透していく中で西洋の考え方と日本の姿からの恋愛を挟んだ物語ですが、正直少し少女趣味の感無きにしも・・・、グリム童話やヨーロッパのメルヒェンが頭をかすめ、あまりにも大きな理想が彼女を邪魔していらっしゃるのではないかと推測いたします。
言葉の難しさ、海外で生きるということはこれが常に付きまといます。