東欧の世界
2011年 08月 19日
ようやく猛暑が少し遠のいてくれました。クーラーなしで今は過ごせます。ひたすら暑さを凌いだ数週間でした。
今から22年前の同じ時期、ヨーロッパは比較的湿度が少ないせいか、汗がじとっとまとわりつくようなことは無かったような気がします。
ベルリンの壁崩壊後、重い歴史を背負った国々をひと夏のバカンスで東欧を巡る旅などと、またまた大それたことを計画してしまったIchたちはルノー18という比較的大きめの大衆車で出発したのでした。
東欧の地図を広げてみますと、何て大胆な旅でしたでしょうか!フランスのパリからスタート、ベルギーのブリュッセルーーーオランダ(ネーデルランド)・アムステルダムーーードイツ・ベルリンーーーポーランド・ワルシャワーーーチェコスロバキア・プラハーーーハンガリー・ブタペストーーールーマニア・チミソアラーーーユーゴスラビア・ベオグラードーーーイタリア・ベニスーーースイス・山間ーーーオーストリア・ウイーンを通ってフランスに戻ってきたときにはmon mariと共に痛いほど精神の疲労を感じたものです。
ソプラノ歌手グルベローチャの天性と努力の美しいコロラトウーラの歌声はあのロシアソ連と絡んだ苦い経験と共に東欧の苦しい歴史を乗り越え、深みのあるひとりの人間として、すっくとこの地球上に立っている姿は神よりの賜物ではないでしょうか。