雨の日は
2009年 10月 25日
天気予報では午後から止む予定のようですが・・・。
メンデルスゾーンのピアノ曲を聴いています。
今年は生誕200年記念でこの国でも少しずつコンサートが開かれているようです。
今から200年前ドイツのハンブルグで生を受けたメンデルスゾーンはユダヤ人の血筋を受けていてナチの時代、彼の作品は演奏まで拒まれ、ライプツイヒにあった像まで壊されて、ほとんど戦後もこの国でも演奏されない曲が沢山ありました。
前期ロマン派の彼は1年違いでショパンなどと同時代の音楽家です。
ショパンはポーランド人ではありましたが父上は確かフランス人です。作曲家もその国の民族性は拒めません。
ショパンのあの切ないメランコリックな音合わせは東洋のIchたちにも共通なものがあります。肺結核の彼をいたわりたい優しい愛がショパンを奮い立たせていました。
それに反しまして、メンデルスゾーンは家庭は裕福でありながら音楽家として沢山の発見をし、バッハのマタイ受難曲復活演奏(ベルリンにて)、ベートーヴエンをこよなく愛し、シューベルトの‘ザ・グレート’をライプツイヒで初演したり、初めて指揮者という職種を独立させたり、ライプツイヒ音楽院をつくったりと、ドイツの音楽界を多岐に渡り才能を発揮していきました。
ドイツ音楽メンデルスゾーンはそのような流れの中でヨーロッパ音楽の真髄です。
ドイツの芸術を愛する者にはメンデルスゾーンを避けるわけにはいきません。
この国でも深く彼の作品を理解した演奏を期待したいです。
Bis bald!