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この国の先は?

 縄文時代から自然と一体になって生きる人間の姿はこの国の民族性が消え去ることはありません。

戦後の日本は凄いスピードで64年が過ぎ去りました。

政治はたくさんの反省を踏まえての再出発だったような気がします。

その中を共に生きてきたIchでありますが・・・、親の代は明治、大正、昭和と三代の天皇の下で生かされ、どんな進歩的な考えであろうと国の命令からは逆らえない、または逆らわない一生であったと考えられます。

医者であったVaterは戦時中、南方へ赴き、家族は母方のお寺に疎開しておりました。

戦争中にしては、恵まれた環境であったかと思いますが、まだIchは3歳位、記憶には、遠くの景色が真っ赤に燃えている家々の情景が微かによみがえるのみです。

 Vaterの帰国後、東京に戻って来たときには会社が建てた小さな社宅に住み、丸の内の辺りは全ての焼け野原にポツンポツンとビルが建ち始めたころでした。

 そして、政治、経済が凄まじい勢いで突進していったのです。その結果が‘今’です。

この時代を動かした人たちは、あの第二次世界大戦、つまり太平洋戦争の中を生き抜いてきた人たちなのです。

大和魂が、セミの鳴き声のごとく、全身の力を出し切って動いたのです。

ある意味では戦争犠牲者たちです。

 前回、森 有正の文を記しましたが、ヨーロッパの大地に穴居住宅が、地球の断層というスケールの大きさの中で生きている。

とは違う、緑豊かな樹木の中で共に生き、自然にかえるアニミズム精神を原点に持っている民族を、世界と共に考えを同じにして幸せを求めていくのは本当に本当に不可能に近い!

 しかし、この戦後の発展?を次に求めるものは何か・・・。

 同じ繰り返しでは親たちが泣くのではないでしょうか。
by madamegrimm | 2009-08-28 12:44 | 人間 | Comments(0)

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