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カズオ・イシグロ氏短篇集第二話に爆笑

 カズオ・イシグロ著『夜想曲集』を今読んでいて第二話の『降っても晴れても』`Come Rain or Come Shine'の短篇なのですが、もう可笑しくて可笑しくて笑いが止まらなくなり昨日は寒いので家の中でひとり読み耽っていたのですが、声を出して爆笑になってしまい、(あー、キャフェで読んでいなくてよかったー!)と・・・。

この本、副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」と記されている意味が納得なのです。

男女の夕暮れ迫るギクシャク関係が実に切羽詰まる状態に陥りそうな話ばかりなのですが見事なそれぞれの立ち位置からの会話表現によって絡みながら読者を惹きつけ、うならせたり爆笑させたりまさにカズオ・イシグロ氏の経験豊かさが筆の立つ力によって表現されているのです。

その『降っても晴れても』ですが、学生の時の女友だちエミリと僕レオそしてチャーリーが絡むそれぞれが社会人になって僕レオナルドはスペインやポルトガル、イタリアなどへ出かけて語学教師で久々にエミリとチャーリーが結婚してずーっとロンドンに住み落ち着いたふたりの生活している場にレオは訪ねる。

出だしが エミリもぼくもアメリカの古いブロードウエイソングが好きだった。
音楽はこのような世界のお話ですがエミリとチャーリーとの仲を元に戻してあげたいレオの奮闘に人様の家の中で留守番しながらチャーリーの電話を受けて事を起こしていく有様、そこにエミリが帰宅・・・

可笑しくなるのは私だけでしょうか・・・読んでみてください。Wunderbar!

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by madamegrimm | 2017-10-31 11:27 | 人間 | Comments(4)

まだまだ読みます

 ちょっと用事で山あいへ行って来ましたが又今週も台風22号発生で日本列島戦々恐々の中、台風21号の傷跡の庭を眺めながらいつもの川は霞靄で美しい。

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昼の川の流れはまだ穏やかです。

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電車に揺られながらもう一冊、カズオ・イシグロ作『夜想曲集』`NOCTURNES'ハヤカワepi文庫(土屋政雄訳)を読み始める。
まだひとつめの「老歌手」だけを読み終わったのですが素敵!ちょっと私だけの感想ですが村上春樹との類似点があるのです。
早く次を読まなければ・・と思いつつ、ままならぬ家事に追われ気が焦ります。
もう私の精神の忙しいことと云ったら・・・疲れを知らないOyo-でござる。
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by madamegrimm | 2017-10-29 19:03 | 人間 | Comments(2)

忘却の彼方への記憶が・・・

 昨日今日と晴天に恵まれぽかぽかの布団で気持ち良い干した布団で休みながらカズオ・イシグロ作品にのめり込んでいく読書になってしまいました。

前に求めていた『遠い山なみの光』`A PALE VIEW OF HILLS'小野寺 健訳(ハヤカワ文庫)をまだ読んでいなかったので読了。

買物のついでの近くの本屋さんで何気なく棚を見るとイシグロ氏の文庫本がずらーっと並べられていました。

あー、再発刊されたようでまだ読んでいないのを2冊求める。

その1冊『浮世の画家』`AN ARTIST THE FLOATING WORLD'飛田茂雄訳(ハヤカワ文庫)只今読了。

カズオ・イシグロ氏のこの小説は表題にも記しましたが、忘却の彼方へのノスタルジーと申しましょうか、「浮世の画家」は戦後生まれの方が戦時中のわたし小野という絵描きを主人公にしての1948年十月をスタートに戦争中に妻と息子を亡くした「わたし」がそれぞれ嫁がせていく娘二人との家族物語なのですが、作者の創造と日本への記憶を辿って行く見事な展開に今、私はうなっています。

解説に小野正嗣さんという方も記していらっしゃいますがどこでもない場所が書かれているのです。イシグロ氏が5歳まで生まれ育った九州長崎の地名なのでしょうが、実は私は九州地方だけまだ訪れたことがないのです。
その地方を彼も記憶を辿りながら想像の世界で地名を書き、読者をそこがあるかのように表現していく創造の舞台なのです。

日本の作家例えば福永武彦などはその土地を書くと自分が行ったことのある場所でもあり、その中にのめり込んでいけるのですが、イシグロ氏の文体はまったく見た事のない場所での語りで絵を描く芸術家の世界も日本画から精神画と申しましょうか、不思議な作品が登場し著名な画家になっていくのです。

「遠い山なみの光」も戦後の長崎が舞台なのですが主人公悦子が英国に住み回顧していくような物語でまさに作者カズオ・イシグロ氏の自己を追い求めて故郷へのノスタルジア的初期の作品なのです。

やはり日本を離れ異国で育ち生活の拠点が他国経験によって独特の世界観で物を見る新たな人間像が浮かんでくる・・・前に読んだ『日の名残り』や『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』等、意表をつくそれぞれの想像小説に日系英国人としての地位がしっかりと獲得された新しいノーベル賞作家なのでした。

Wunderbar!

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by madamegrimm | 2017-10-27 23:11 | 人間 | Comments(4)

台風21号の爪痕をを残し

秋雨前線と台風21号、そして衆議院選挙戦と冷たい雨風の中を私たちは踊らされました。

結果はもう既にZeitungや報道で知らされていますが、比例投票では大きく躍進した立憲民主党の率は侮れません。

枝野幸男氏という代表者の話を聴いていると、民主主義の基本をしっかりと有権者に訴えていました。

民主的な考えは1945年敗戦後、私たちが新たに教育の場で子供心にしっかり植え付けられた考え方です。

枝野氏の街頭演説で政治の主役は「あなたがたです」と360度回りながら雨降りしきる中で傘もささずに立憲民主主義を訴えている姿は、何か新しい改めての政治の姿が浮かんでくるのでした。

そしてその信念がゆるぎないものに感じる開票後の対話も共感がもてます。

偏り過ぎて行っている今の政権に、足を地に着けたこの国の弱いところ等バランスのとれた社会へと目を向けていってくれそうな立憲民主党に期待する今日この頃の私です。

あまりにもの昨今の格差にうんざりしているのは私だけでしょうか・・・。

新宿に高層ビルが都庁の上に出来、何億という額の部屋が既に完売しているニュースに驚いていた矢先、年収300万以下の低所得者が増しているニュース、その中には年金生活者も含まれているのに裕福のように見える年金生活者たち・・・。

戦後の貧しさに耐えてきた者たちにとってはもう物はいらない。
あるもので耐えさせられてきているのです。そして年寄り夫婦は自分の事は自分で。

素材をテーブルにのせる。好きなように戴きましょう。

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by madamegrimm | 2017-10-24 13:29 | 人間 | Comments(2)

霧霞

昨日今日と寒い日が続いています。

山あいに近づくほど霧雨と遠くの霞空が侘びしく不在者投票で市役所の帰路、一時間に一本しかないバスが去ってしまった後で、とぼとぼ いてつく道をまたバス停のある駅まで歩く。

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恒例の地域・八坂神社のお祭りが悪天候でも毎年執り行われます。

夜、暗くなってから煙火奉納・家内安全・厄病神払い・健康祈願と声を張り上げながら花火を上げるのです。

どんなに雨が降ろうが槍が降ろうが屋台も出て地域の方々が力を合わせて準備から始まって次の日まで後片付けに追われます。

日本独特のお祭りへの人々の情熱にはいつもいつも感謝の気持ちでいっぱい。

この花火によって厄病神を追い払い、山の生きものたちもその音によって「あー、これから冬がやってくる」と心の準備が始まるのです。

毎年ながら心浮き立つ行事です。

動物に食べられてしまった甘柿の無くなった柿の実そっくりの葉が、紅葉して冷たい雨と共にパラッパラッと散り始めていました。

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by madamegrimm | 2017-10-20 19:57 | 樹木草花 | Comments(2)

秋雨前線一日晴れの日

 昨日、束の間の晴れ、良い日に母の三回忌が行われました。

2015年の同じ日の朝を思い出し成仏した母の顔が浮かびます。

その日もよく晴れていました。

真宗会館でお経をあげて戴き、新宿の高層ビル50階の両親がよく出かけていた中華料理店で会食となりました。

母が大好きであった蟹のふかひれスープに花が咲くのでした。

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お粗末なFotoになってしまいましたがもうおなかパンパンになる。

母上、いつも感謝!

さあ今日は不在者投票に行ってきましょ。










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by madamegrimm | 2017-10-19 09:49 | 未分類 | Comments(2)

選挙戦最中

 突然衆議院解散只今選挙戦最中・・・あれ漢字の行列・・面白い・・漢文みたいです。
本・中公新書で独裁者にペンで立ち向かった男『闘う文豪とナチス・ドイツ』池内 紀著トーマス・マンの亡命日記を読了。

20世紀の代表的ドイツの作家トーマス・マン(1875~1955)は1929年、ノーベル文学賞受賞者でファシズムの台頭の中、時代批評をしながらナチスに国外追放に会い、スイスを経てアメリカに渡り日記を綴り続け平和のために沢山の講演旅行などをしながら最後はチューリッヒで亡くなっています。

著者の池内氏はトーマス・マンのダンディな写真を所々に載せながら封印されていたマンの日記を分析しながら落ち着いた表現で文章を綴っています。

あのナチズムの時代をヒトラー打倒を訴え続け、戦い終わった後、1949年には長男の死にあっている。自殺であったが長男クラウスの日付のないメモには「偉大な男は息子など持つべきではないのである」と。非常に長男も才能に恵まれていたそうですが風刺雑誌には親子作家をからかっている「ねエ、パパ、天才が天才的な子をもつことはないっていうから、ボクは天才じゃないんだね」などと書かれているのでした。

興味をそそる箇所がたくさんあり、日本の今の政権にも通じるところがあってナチスの全権委任法のようになっていったら大変です。
人類の知恵の積み重ねを大切にして選挙に臨みたいと思う今日この頃です。

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by madamegrimm | 2017-10-14 11:34 | 人間 | Comments(3)

山あいの秋の光

秋の光

はなみずきの葉が くすんだ色で
垂れ下がり 風にゆれている
白い雲が湧いたり消えたり

柿の葉はキラキラ昼の光を放ち
果実がひとつポツン 寂しげに ぶらさがっている
とうとう いない間に猿に食べられた模様

葉散りゆくもとで 草を刈りながら
スズムシの声と秋の光が 騒がしい

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by madamegrimm | 2017-10-11 07:03 | 私の詩 | Comments(2)

赤い屋根の家

赤い屋根の家
連想する事は
小さなお家でおままごと
赤い屋根のお家を描いて
周りはお花でいっぱい
お空は青空 ポカポカ雲が
浮いている
黄色い蝶々 追いかけて
白い虫取り棒が あ、跳ねた!
幼いころの記憶 お粗末様


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昨日の上野公園 空

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松坂屋の隣にもうすぐパルコ開店の様です。
帰路ローズビアーを飲む。




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by madamegrimm | 2017-10-08 08:30 | 私の詩 | Comments(2)

私的感想

ノーベル文学賞の事ですが、昨日は雑用をしながら微かな期待が私の心を揺さぶっていました。
昨年のノーベル文学賞がボブ・ディランという意表をついた方の受賞でしたので、今年はそろそろ噂の方・村上春樹氏が発表されるのではないか、と夜の8時過ぎのテロップニュースに目が行っていた私、出ました途端、何と想像もしておりませんでした方、しかし、私の心の中では非常に作家としての興味の対象でいられた異色の小説家・カズオ・イシグロ氏の名前がテロップを走り抜けていった文字に驚愕!

何とも言えない複雑な気持でいてもたってもいられなくなり、うろうろ家の中を行ったり来たり。

そして静かに考えてみると、見えてきました。ノーベル賞の選考委員の方々の思いが・・・。

世界の中の一個人の実績が大きな観点から人類の平和に繋がる深い模索に共感できる人々を選考している・・・。

カズオ・イシグロ氏の作品は読んでいないものも少しありますが、『日の名残り』などはイギリスに定住していなければ書けない内容で帰化なさったイシグロ氏独自の観点から大変な興味を持って読んだものです。

日本の長崎という原爆投下された土地の子孫でもいられてそれから9年程経ってこの世に誕生したカズオ・イシグロ氏、ご両親に連れられてイギリスに旅立ったご経験は彼の今日の受賞に大きな意義があるのでした。

村上春樹氏への期待は大きかったのですが彼らは仲間として出会っていられるようで今朝のZeitungにイシグロ氏は村上春樹氏の作品に対して「村上さんの作品に表れる悲しさの漂うユーモアが好き」と語っていられます。

カズオ・イシグロさま、おめでとうございます。

そして村上春樹さま、人生こんなもんですね・・・でも、まだまだがんばってください)





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by madamegrimm | 2017-10-06 15:14 | 人間 | Comments(2)

私の日常(madame grimm)


by madameoyou
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