「ほっ」と。キャンペーン

 フィンランドの代表的芸術家と言われるヘレン・シャルフベック展を観てまいりました。1862年~1946年と83年の生涯の女流画家でいらっしゃいますが3歳の時ケガをされて左足が不自由になり家庭教師で教育を受けて11歳で既に才能を見いだされ、ヘルシンキのフィンランド芸術協会の素描学校で美術を習い始めます。才能を発揮して行き18歳で奨学金を得るとパリに渡り最先端の美術を体験していきます。

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会場を入りますと左右どちら側からも入って行けて私は右側の方向へ進んでいきましたら最晩年の作品群、自画像や静物画に出会います。

死に向かっていく自分の顔を凝視してクロッキーのごとく表現しているのにまず圧倒されました。

静物画も青い淡いリンゴとシャンパングラス、朽ちて行く真っ黒のリンゴが一つの静物、白いスイトピーの絵、もう絵を知り尽くした境地の作品群です。

どんどん奥へ進んで行くとエル・グレコの作品に似た女性たちの絵、セザンヌやローランサンにも近い。

婚約者でもあったロイターというイギリスの画家仲間との仲が崩れ自分の顔を未完成にした自画像、そして何と前に横浜で観たホイッスラーの影響がリアルにでている作品にも出会う。

フレスコ画の少女像、またイギリスの絵画からも吸収し、ありとあらゆる表現を研究してその情熱が並はずれた個性豊かな画家となっていかれたのでした。

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「少女の頭部」(1886年)画集より。小品です。

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「断片」(1904年)フレスコ画風

風景画も美しくフィンランドの川面の夜の景色は白夜の光が反映しているよう。

雪の上の負傷兵の作品は初期代表作で静観なものを感じます。

まさにこの度の副題『魂のまなざし』となって人間の昇華のように思われる美の世界でした。

フィンランドといえばシュベリュウスの音楽、移住なさったピアニスト舘野泉の左手のピアノが聴こえてくるよう。

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上野公園

噴水を見ながらヨーロッパ絵画の全盛期をひとりの女性画家が自然と人間を見つめ通し、そのまなざしに・・精神と肉体の強さに・・圧倒されぼーっと公園を彷徨うのでした。
by madamegrimm | 2015-06-26 21:05 | 人間 | Comments(4)

 鬱陶しい梅雨空の下、上野へ出かける。

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樹木はもう少し雨が欲しそうな色模様です。素敵な絵画を見てまいりましたが明日記することにしてタイトルのそう・・・アリス・アデールのピアノ演奏がどうしても聴きたくとうとう資料館に寄り、有りました。

輸入盤でSpecial thanks to Théatre de Poissy, 22 September 2007と記してあります。ライヴ録音・アリス・アデール演奏『フーガの技法』(J.S.バッハ)、最後に拍手喝采付^^

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表紙絵はどなたかのドイツ・ライプツィッヒのトーマス教会と公園風景です。

二枚版で全曲、何て力強い演奏でしょう!!そしてこのBACHが転回していくある意味単調な音階から膨らみのある音に表現していくこの技術には驚きを隠せません。

一人の女性ピアニストがこの男性的な『フーガの技法』を堂々と聴く者へ厭きさせることなく聴かせてくれる彼女の力はどこからそなわっていったのでしょうか。

もう一枚、ドビュッシー・ピアノ作品集も聴いてまいりましたが1989年4月ラジオ・フランスでの録音ですが実に安定した演奏で流石です。

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理知的・個性的なお顔でいらっしゃいますね。

先日求めた表紙絵が帽子をかぶった女性像のCDでピアノがジャック・フェブリエでしたがアリス・アデール嬢はパリ音楽院で彼が師でいらっしゃいました。そういえばどことなく共通性が・・・。

ようやく聴けて、憑き物がとれたような気分です。今朝、久しぶりに一輪開花したハイビスカスが笑っています。

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by madamegrimm | 2015-06-25 21:00 | クラシックはお好き? | Comments(2)

雨の中を歩く

 昨日午後、南北線に乗りましたら市ヶ谷駅を通ることがわかり下車してみました。

おー、懐かしいJRも並んでいる大通りです。左に少し進んだ所に向こう側、若かりし頃、仕事で料理を教えていた専門学校が横文字で記されています。今でも存続しているのでした。

思い出の学校・・・その当時、教え子の学生に小学校の同級生(男の子)の妹さんがいらして嬉しくなったものです。

その道を進みますと麹町郵便局もあります。雨足が嵩んできます。何故かひたすら歩きたい・・。

左側に江戸時代の塀のような重厚な囲いの横を歩いているとここは世界が違うような思ひに駆られる。

やはり・・・靖国神社の裏門に出ました。裏千家の茶道教室もあるようです。伝統を重んじる世界・・母もそういえばこちらの茶道系で習っていましたっけ・・。私たちは時代の重みを背負いながら今を生き何が正しいのか判断を委ねられて今日を歩いているのです。

歩くことは考えること、九段上に出ました。そのまま九段下へ。たまに寄るロイヤルホスト・ファミレスでグラスローゼワインとソーセージで一休みです。

久しぶりのコンサートの為に新しい夏靴を履いて外出したのですが雨に濡れて・・・。

重たい足を引きずって梶井基次郎文庫本を読み直し日本抒情を噛みしめております。

数日前に撮った野アザミが何故か蘇えります。

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花言葉: 独立、厳格、触れないで。
by madamegrimm | 2015-06-20 12:50 | 未分類 | Comments(4)

 サントリーホール主催の2015年度チェンバーミュージック・ガーデンというコンサートのひとつ、『ENJOY!ウイークエンドVol.4』11:00~12:00のパーカッショニスト安江佐和子さん企画の音の世界に浸ってきました。

まずバッハの小品メヌエットのピアノ(稲垣聡氏)が鳴り始めると舞台袖から両手に入るお手玉のような楽器を鳴らしながらメロディに合わせて安江さんの登場です。

次はドラムの方に移りベートーヴェンの歓喜の歌をピアノと共にアレンジ曲です。

フルーティスト(斉藤和志氏)、この方はご自分で循環呼吸法という操作がお出来になるようで本も発売しているそうでご説明と実演もしていらっしゃいましたが曲はルー・ハリソン:『フルートと打楽器のためのファースト・コンチェルト』を演奏。

そしてソプラノ歌手:天羽明恵さんとの素晴らしいデュオ、武満徹:「SONGS」から「小さな空」、黒人霊歌:『深い河』、岡野貞一/杉山洋一編曲:『朧月夜』、安江佐和子:『Guten Appetit!』(世界初演)。

世界でご活躍の天羽さんのソプラノは繊細で研ぎ澄まされた美しい声の持ち主で、選曲なさったどの曲もパーカッションの安江さんとのマリンバの伴奏も含め心洗われる響でした。

打楽器がこんなにメロディを放って美しい響きをかなえさせてくれる楽器であることに驚きをかくせません。

最後の演奏はピアノとドラムでジョン・ササス:『マトルズ・ダンス』、いや~、凄い!

彼女の努力に頭が下がります。

天才とは私の解釈は努力が99%才能が1%と思っています。

まさに安江佐和子さんは天才を発揮なさったのでした。Wunderbar!!

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開演前の舞台
演奏後のひととき
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ドリンク付のボンマルシェ・コンサートでした。
by madamegrimm | 2015-06-19 19:05 | クラシックはお好き? | Comments(6)

 先日、ブログ友達m氏の『フーガの技法』の記を読んでいてそのCD盤に最後コラールが入っていることで気になり調べました。

自分の持っているCDは入っていないし、一枚はグスタヴ・レオンハルトのクラヴィーア用演奏です。

そして更なるCDを求め旅にでる・・・何てウソですが珍しいSHM-CDという高音質CDの〈ケラー弦楽四重奏団〉を聴いておりますとヨハン・セバスティアン・バッハの世界が天上のごとくに響いてきてこのバッハの最後の作品になりましたBACH、つまりこちらのフーガのテーマB(変ロ)-A(イ)-C(ハ)-H(ロ)が主題となって転回していく『フーガの技法』は人間の精神の極みです。

落ち着いた楽団の演奏を聴いておりますと初めに思ったことを忘れてしまいました。

そうです、コラールのことですが、物の本によればバッハの晩年の眼病により1740年代から執筆していられたようで自筆譜の末尾に次男エマヌエルの手で「対位主題にBACHの名が持ち込まれたこのフーガの途中で、作曲者は死去した」と。
そして初版の序文に友人たちにより未完の終わりに4声の教会用コラール編曲BWV668を添えたそうです。

これで納得です。しかしながらまだそのコラールが入ったCDは見つけられません。更なる探求の旅に・・・。

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by madamegrimm | 2015-06-16 12:09 | クラシックはお好き? | Comments(4)

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日比谷公園です。ここから

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国会議事堂へ向かう坂

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裏門でしょうか・・・

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国会議事堂に着きました。

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6.14に参加の人たち。まだ14時前です。

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憲政會館前

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徐々に人が増えてきました。スピーカーのスピーチが始まっています。

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50年以上前安保反対デモで東大生の女性が犠牲になった場所です。

歩いてきました。ひたすら・・・
by madamegrimm | 2015-06-14 19:19 | 人間 | Comments(0)

ある駅ビルで見つけ

 またもや桜木紫乃さんの本を手にしてしまいました。

推理物で気分転換をするには最適です。『凍原』(小学館文庫)、去年文庫本になったようです。

彼女の作品は底辺から這い上がって行く凄まじい女性をテーマにしたものが多いのですが、この作品もご多分に漏れず、戦争末期の樺太から戦火の中を身内を目の前で敵方にやられ着の身着のまま夜の山道を転げ落ちながら足をぐじゅぐじゅに傷つけ途中脱走兵のソ連兵に出会い薬を分けてもらったりしながら身を委ねてしまう女性の北海道に渡ってからの生き様の推理小説でありましょうか・・・。

始まりは釧路の街の男児が湿原で消えるところからふくらんでいきます。

相変わらず底力のある物語でまいりました。

隔世遺伝で目玉の色がブルーに生まれてきた男性が自分のルーツを捜すのもテーマのひとつでいろいろな課題を投げかけながら事件を追っていく内容に流石の紫乃さんです。

このようなところにも戦争の悲惨な姿がまだまだ残っています。

人間の愚かさは果てしないです。宿命と言ってしまいたくないです。

戦争をしない国、唯一国にしたいです。
by madamegrimm | 2015-06-12 10:59 | 人間 | Comments(4)

 1948年生まれのイスラエル系ヴァイオリニスト、ピンカス・ズッカーマンを中古CD店で求めてきました。

懐かしい思い出がたくさんある方です。

Meine Tochterが幼い頃、才能教育でヴァイオリンを習い、その頃いろいろな演奏家が次々と出現し、CDでないレコードLPを聴かせたものです。

イザーク・パールマンが一世を風靡し始め、少し遅れてズッカーマンの登場でした。

音が何とも言えない素晴らしい弦と弓のすいつきに魅了されモーツアルトのヴァイオリン協奏曲4番と5番を何回も聴いたものです。

その音が今CDになって聴き始めましたら心がキュンとなってしまいました。その当時のピンカス・ズッカーマンの音・・・。

あのレコードは何処へ行ったか、年月は風のごとく過ぎ去っていきます。

記憶も定かではない・・・。

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今朝の更なるハイビスカス、左すぼまった花は夕方家に戻りましたらポトン。

何かやはり気になる南国の花。
by madamegrimm | 2015-06-10 20:55 | クラシックはお好き? | Comments(3)

 先ほどようやく関東地方も梅雨入りの発表が気象庁から出されたようです。

自分の体感梅雨入りは5日でしたが・・・。

午前中からあるところに出かけましたのに今日は月曜日で休館日でがっくり!さほど遠方ではなかったので少し歩いてデパートに寄りひとりランチを摂り、地下でホワイトセロリを買って、ブラブラして電車に乗りいつもの花屋さんの前で立ち止まる。

いい香り・・・クチナシの花の可愛いブーケが勢揃いしています。

家の庭の額アジサイを一輪折り、香りと共に玄関に置きました。

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甘い香りが漂ってきます。           クチナシの花言葉: 〈喜びを運ぶ〉
by madamegrimm | 2015-06-08 16:21 | 未分類 | Comments(2)

ハイビスカスの検証^^

 南国の花、ハイビスカスを求めてから最初の一輪がポロンと落ちて気になる花になったのです。

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        このように二日目にしぼんできて48時間後にポトン!
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椿の花のように花びらが開いたままで落下するのではありませんでした。う~ん、何か凄い!

今日は私としては昨日から梅雨入りの気分ですが、肌寒い朝晩・・・南国の花には酷のよう、今日出かけたいつもの母の家の近くの大使館邸前の紫陽花は大輪をはなっていました。

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少し元気のない母にいつもの大好きな歌、モーツアルト、シューベルト、ブラームスの子守歌を耳の傍で歌ってあげます。

これからの季節を乗り越えられるか・・・7月で101歳。

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                             松葉牡丹の様、 花言葉:無邪気
by madamegrimm | 2015-06-06 22:45 | 樹木草花 | Comments(3)