「ほっ」と。キャンペーン

 秋晴れが続いています。

一ヶ月程前、あるZeitungで試写会を募っていましたので応募したのですが、外れてしまいましたこの映画、昨日観てきました。

神田神保町岩波ホール、午後の部の為に1時前に行きましたら30分前に会場に入るようにと窓口で言われ、ド・トールで時間をつぶし、古書展でフランスの短編集をみつけて読んだりしながら2時半上映の30分前に10階へ上がって行きました。

もう既にかなりの席がふさがっていました。若い学生さんも相当いらっしゃる・・・。

評判通り満席で上映開始です。

映像は暗い人気のない夜道から始まります。

アルゼンチンに逃亡していたナチの指導者幹部アイヒマンを捉えたところからこの映画が展開していきます。

このユダヤ系哲学者ハンナ・アーレントを主人公にした映画を作ったドイツの監督マルガレーテ・フォン・トロッタという方に脱帽です。

いたるところにこの思想家アーレントの美しさがあらわれていて、この女優バルバラ・スコヴァとアーレントが一体になっています。

女性の才能が溢れ出ている映画です。

最後のアーレントが大学の教室で演壇に上がり、スモーカーであるのを強調しながら原稿を出し、アイヒマン裁判に対するこころの内を展開させていくところは圧巻でした。

もっともっと記したいのですが・・・

人間の本質に深く感銘です。

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                  神保町交差点
by madamegrimm | 2013-10-31 12:18 | 人間 | Comments(4)

 Es hatte eine Mutter ein Büblein von sieben Jahren, das war so schön und lieblich, daß es niemand ansehen konnte, ohne mit ihm gut zu sein, und sie hatte es auch lieber als alles auf der Welt. Nun geschah es, daß es plötzlich krank ward, und der liebe Gott es zu sich nahm; darüber konnte sich die Mutter nicht trösten und weinte Tag und Nacht. Bald darauf aber, nachdem es begraben war, zeigte sich das Kind nacht an den Plätzen, wo es sonst im leben gesessen und gepielt hatte; weinte die Mutter, so weinte es auch, und wenn der Morgen kam, war es verschwunden. Als aber die Mutter gar nicht aufhören wollte zu weinen, kam es in einer nacht mit seinem weißen Totenhemdchen, in welchem es in den Sarg gelegt war, und mit dem kränzchen auf dem Kopf, setzte sich zu ihren Füßen auf das Bett und sprach ´ach Mutter, höre doch auf zu weinen, sonst kann ich in meinem Sarge nicht einschlafen, denn mein Totenhemdchen wird nicht trocken von deinen Tränen, die alle darauf fallen.' Da erschrak die Mutter, als sie das hörte, und weinte nicht mehr. Und in der andern Nacht kam das Kindchen wieder, hielt in der Hand ein Lichtchen und sagte `siehst du, nun ist mein Hemdchen bald trocken, und ich habe Ruhe in meinemGrab.' Da befahl die Mutter dem lieben Gott ihr Leid und ertrug es still und geduldig, und das Kind kam nicht wieder, sondern schlief in seinem unterirdischen Bettchen.


お母さんに七つになる男の子がありました。
たいそうきれいで、かわいらしかったので、この子を見れば誰でも好きにならずにはいられませんでした。
お母さんも、世界中のどんなものより、この子をかわいがっていました。
さて、この子が突然病気になって、神さまのもとにめされてしまいました。
お母さんはそれがどうしてもあきらめられないで、昼も夜も泣いていました。
 ところが、それからまもなく、おはかにうめられてからも、子どもは夜中に、生きていた頃、食べたり遊んだりした場所に姿をあらわしました。
お母さんが泣くと子どもも泣きました。
朝になると子どもはいなくなりました。
 お母さんがどうしても泣くのをやめようとしないので、ある夜、子どもはお棺に入れられたとき着ていた白い‘きょうかたびら’を着て、やってきました。
頭に小さい花輪をのせて、子どもはお母さんのベッドの足の方に腰掛けていいました。
「ああ、お母さん、泣くのはやめてちょうだい。でないと、僕はお棺の中でよく眠ることができないの。お母さんの涙が、みんな僕のおべべの上に落ちて、おべべのかわくひまがないんだもの。」
それを聞くと、お母さんはびっくりして、もう泣きませんでした。
すると、次の夜、小さい子どもはまたやってきて、手に小さいあかりを持ち、「ねえ、ごらん、お母さん。そら、僕のおべべはすぐかわくよ。僕はおはかの中でゆっくり休めるよ」といいました。
そこで、お母さんは自分の悲しみを神さまにおまかせして、じっと辛抱強くがまんしました。
それで、子どもは二度とやって来ず、土の下の小さなベッドの中で眠りつづけました。 おわり

                        高橋健二訳参照
by madamegrimm | 2013-10-29 12:38 | グリム童話ってすごい | Comments(2)

数冊の本を立て続けに

 ここのところが続きますが、こころが貧しくなってしまっている。

マイブログを更新する元気もなく、お天気の激しい移り変わりと一緒に諸々の本へのめり込む。

「沈むフランシス」(松家仁之著) 「バッハの秘密」(淡野弓子著) 「音楽と音楽家」(シューマン著・吉田秀和訳) 「女たち」(アリス・マンロー著・小竹由美子訳) 「光」(三浦しをん著) 「女たちよ!」(伊丹十三著)

「沈むフランシス」と「光」に関しては不思議と共通性があり、大自然と人間模様の展開で今の社会での男女が個性豊かに生きようとする恋愛小説に構成されています。

三浦しをんさんの『光』は恋愛とは少し違う人間の闇が光=神との対比でよく書かれています。

作者は2006年頃に小説すばるで初出誌されたようですが、集英社から文庫本で最近発刊されました。

ある小さな島に津波が押し寄せ、生き残った数人の物語なのですが、3・11を経験した私たちはこの小説が如何にリアルに迫ってくるか・・・驚きです。

前にも記しましたが今の時代の女性作家の凄さに恐れ多く、村上春樹氏の1Q84を凌ぐ内容に感じられました。

今年のノーベル賞作家でいられるカナダのアリス・マンロー女史の「女たち」という短編集のひとコマを読んでいますと、ふっと多和田葉子さんの世界が蘇えってきました。

まだ読みかけの3冊・・・

本を読んでいると自分を忘れる。貧しいこころの自分を・・・。
by madamegrimm | 2013-10-28 20:46 | 人間 | Comments(4)

ビル街を歩く私

ここのところ、自分の至らなさに苛まれ、善しと思ってやってきましたことが何にも役立たずに今日まで来てしまったことに気が付く。

必死で人生を過ごしてきたことが「無」なのです。

昨日、「久米宏ラジオなんですが」を聞いていましたら、ゲスト出演に池澤夏樹氏が話にいらしていて、人間の限界が来ていることなど、静かな口調で話していられました。

30分という短い時間内でしたので少し物足りなさがありましたが、人間って、馬鹿なんではないか・・・なんておっしゃっていました。

その馬鹿な一人、私だなーと・・・。

雨の中、ひたすらビル街を歩き回る・・・。

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水道橋辺り
by madamegrimm | 2013-10-27 23:48 | 人間 | Comments(2)

しばらく...

しばらくお休みいたします。

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by madamegrimm | 2013-10-21 22:48 | 人間 | Comments(2)

昨日の素敵な世界

 台風の災害に見舞われた方々の辛さが伝わってまいります・・・。

今朝からマタイ受難曲を聴いています。キリストの痛みは全人類の痛みです。

Meine Mutterを昨日見舞ってきました。丁度介護の方々によってお風呂に入れていただいてるところでした。

在宅介護なので浴槽を持ってきてくださり、3人体制で優しく体温、血圧を計ったり爪を切ってくださったり、ゆきとどいた数々を垣間見、母は何度も何度も「ありがとう、・・・さん」と皆さんの名前をきちんと憶えていて、身を任せています。

美しい光景でした。ただただ皆さまに感謝です。

夜は知人のコンサートが銀座であり、少し時間がありましたので、ライオンでビールを一杯注文してドイツ風客席の人々の楽しんでいる雰囲気を共有してきました。

コンサートは海老彰子さんのピアノ・リサイタルです。

シューベルトのソナタから始まり、ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp24]

休憩後、ショパンを2曲と、ゲスト出演のバイオリニスト豊田弓乃氏とデュオでフォーレのバイオリン・ソナタ第1番です。

いつもながらのお二人の息の合った演奏に久しぶりの興奮が訪れました。

アンコールにピアノでラベル、デュオでフォーレとヨーロッパ生活がお長かった経験がお二人の演奏に溢れ出ておりました。

良い演奏会に出会うと心が洗われます。

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by madamegrimm | 2013-10-19 12:43 | クラシックはお好き? | Comments(2)

カール・リヒターづいて

 山間でカール・リヒター日本公演のロ短調ミサ曲を聴き、前に小澤征爾指揮のテレビを思い出したりしていました。

かなりのテンポの違いがあります。小澤氏のはマタイ受難曲ですが・・・。

ブログ友人のおすすめ盤も聴いてみたいと思っていますが、このようなキリストを主題にしたオラトリオと申していいのか、劇場型総合音楽はその指揮者の演出が極める世界のようです。

昨日も、もうお一方のブログより、そのカール・リヒターのマタイ受難曲を聴き、ゆったりしたテンポで歌い手、ソリストたちを浮かび上がらせた演出でした。

そして何と言っても神への信仰心が伝わってきます。

この国日本の美意識とかなりかけ離れた世界です。

私たち東洋の‘もののあわれ’世界と、絶対の神の世界の西洋社会との違いはあらためて考えさせられ、このグローバル化していくこれからのお互いの歩み寄りは、このような音楽を通して人間の社会にも浸透、理解していかなければならないことを思い知らされるバッハでした。

カール・リヒターという少し人間離れしたバッハ演奏家から学んだ昨今です。

 追伸 マイブログ 2012年6月6日 BWV565 「オルガンの醍醐味」
             2012年9月17日 BWV538 「大江健三郎氏の定義集から」
      オルガン演奏(カール・リヒター)をアップしております。
by madamegrimm | 2013-10-14 12:32 | クラシックはお好き? | Comments(4)

思い出を送り・・・

 今日の暑さはやはり異常でしょうか、昼間は山間で窓を全開して空気を入れ替えていても10月とは思えない暑さ、とうとうクーラーを入れてしまいました。

昨夕は思い出のアンティーク・ピアノとお別れです。

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珈琲店へとつぎましたのでピアノに会いたいときは訪ねられます。

気分転換・・・

山間の質素な食卓 第3だん 朝食

☆ハムエッグ 湯通しキャベツ、トマトキュウリ添え
☆柿のサラダマヨネーズ合え(美味^^)
☆トースト
☆コーヒー

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ラジオを聞いておりましたら、今日のような気温は過去に大正4年の記録がこのようであったとか・・・。
by madamegrimm | 2013-10-12 21:45 | 未分類 | Comments(5)

何故か山間でフル回転

 曇ってきましたので急いで柿の収穫をしたところです。

今年は不揃い、良いところをご近所へ・・・、百目柿の方はこの次の機会に。

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質素な昨晩の食卓 第2だん

☆御飯、お味噌汁(お豆腐とわかめ)
☆鶏肉水煮缶とキャベツの炒め物
☆大根きゅうりの千切りマヨネーズ和え(しらす干し添え)
☆桃屋のザア菜と梅干
☆デザートは柿

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蛋白源が少し足りないかな^^

夜はゆっくりバッハのロ短調ミサ曲を聴く。

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前にカール・リヒターのオルガン演奏をアップいたしましたが、1969年日本に指揮者として東京の文化会館大ホールでのライブ録音盤です。

懐かしい畑中良輔氏の解説入り、{あふれるようなみずみずしいバッハが聴けた}ことを記していらっしゃいます。その当時、{バッハ演奏は厳格主義によって身動き取れなくなっている日本の人々に大きな啓示となったのである}とも。

 私の初期大人の真っ只中でございました。
by madamegrimm | 2013-10-10 13:16 | クラシックはお好き? | Comments(4)

日々の言葉が続く日々

 山間に来ると諸々の用事がこのところ多く孤独を愛するIchにとって考える事が続いてしまっている。

空模様も晴れから曇り空、きっともうすぐ雨です。

今年の柿も9月の台風のせいか乱れており、熟しすぎから青いものまで一貫性なき連なり。

生きもの達・・・スズメバチ、可愛い蜂、蝶々、蝿、ヒヨドリ、すずめ、トンボ等あらゆる小さな動物が熟した柿の汁を吸っています。

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昼間からコオロギやスズムシなどの虫も鳴いている。

これからの隠居生活、日々(出ました^^)いかにして過ごしていくか・・まだ続くであろう母の介護手伝い。

お勤めの方々と同じように都内と山間を行ったり来たりの生活の中での生き様と割り切るしかないのでしょう。

 終の住み家はどこなのか・・・日々思案中。

後ろからシューベルトのオラトリオ『LAZARUS』が聞こえてきます。これも残盤CD・・・。
by madamegrimm | 2013-10-09 12:43 | クラシックはお好き? | Comments(4)