この国の先は?

 縄文時代から自然と一体になって生きる人間の姿はこの国の民族性が消え去ることはありません。

戦後の日本は凄いスピードで64年が過ぎ去りました。

政治はたくさんの反省を踏まえての再出発だったような気がします。

その中を共に生きてきたIchでありますが・・・、親の代は明治、大正、昭和と三代の天皇の下で生かされ、どんな進歩的な考えであろうと国の命令からは逆らえない、または逆らわない一生であったと考えられます。

医者であったVaterは戦時中、南方へ赴き、家族は母方のお寺に疎開しておりました。

戦争中にしては、恵まれた環境であったかと思いますが、まだIchは3歳位、記憶には、遠くの景色が真っ赤に燃えている家々の情景が微かによみがえるのみです。

 Vaterの帰国後、東京に戻って来たときには会社が建てた小さな社宅に住み、丸の内の辺りは全ての焼け野原にポツンポツンとビルが建ち始めたころでした。

 そして、政治、経済が凄まじい勢いで突進していったのです。その結果が‘今’です。

この時代を動かした人たちは、あの第二次世界大戦、つまり太平洋戦争の中を生き抜いてきた人たちなのです。

大和魂が、セミの鳴き声のごとく、全身の力を出し切って動いたのです。

ある意味では戦争犠牲者たちです。

 前回、森 有正の文を記しましたが、ヨーロッパの大地に穴居住宅が、地球の断層というスケールの大きさの中で生きている。

とは違う、緑豊かな樹木の中で共に生き、自然にかえるアニミズム精神を原点に持っている民族を、世界と共に考えを同じにして幸せを求めていくのは本当に本当に不可能に近い!

 しかし、この戦後の発展?を次に求めるものは何か・・・。

 同じ繰り返しでは親たちが泣くのではないでしょうか。
by madamegrimm | 2009-08-28 12:44 | 人間 | Comments(0)

 Da ging der Wolf fort zu einem Krämer und kaufte sich ein grosses Stück Kreide; die ass er und machte damit seine Stimme fein.
狼は立ち去り、店に行きました。そして、チョークの大きなかたまりをひとつ買って食べ、そうやって声を細くしました。
 Dann kam er zurück, klopfte an die Haustür und rief `macht auf, ihr lieben Kinder, eure Mutter ist da und hat jedem von euch etwas mitgebracht.' Aber der Wolf hatte seine schwarze Pfote in das Fenster gelegt, das sahen die Kinder und riefen `wir machen nicht auf, unsere Mutter hat keinen schwarzen Fuss wie du: du bist der Wolf.' Da lief der Wolf zu einem Bäcker und sprach `ich habe mich an den Fuss gestossen, streich mir Teig darüber.' Und als ihm der Bäcker die Pfote bestrichen hatte, so lief er zum Müller und sprach `streu mir weisses Mehl auf meine Pfote.' Der Müller dachte `der Wolf will einen betrügen,' und weigerte sich, aber der Wolf sprach `wenn du es nicht tust, so fresse ich dich.' Da fürchtete sich der Müller und machte ihm die Pfote weiss. Ja, so sind die Menschen.
それから狼は、また7匹の子やぎのところへ行き、戸口に立って細い声で呼びかけました。「かわいい子どもたち、中に入れておくれ、おかあさんだよ。おまえたちみんなに、おみやげがあるよ」。けれども狼は、黒い前足を窓枠にのせていました。それを7匹の子やぎたちが見て、言いました。「おまえは、ぼくたちのおかあさんじゃない。おかあさんの足は、おまえみたいに黒くなんかない。おまえは狼だ。開けてやるもんか」。狼は立ち去り、パン屋に行くと、「おい、パン屋、おれの前足に柔らかいパン種を塗ってくれ」と言いました。そうしてもらうと、こんどは粉屋のところに行って、「粉屋、おれの前足に白い粉をかけてくれ」と言いました。粉屋は断りました。「おい、そうしないと、おまえを喰ってやるぞ」。そこで、粉屋はそうしないわけにはいきませんでした。
 Nun ging der Bösewicht zum drittenmal zu der Haustüre, Klopfte an und sprach `macht mir auf, Kinder, euer liebes Mütterchen ist heimgekommen und hat jedem von euch etwas aus dem Walde mitgebracht.' Die Geisserchen riefen `zeig uns erst deine Pfote, damit wir wissen, dass du unser liebes Mütterchen bist.' Da legte er die Pfote ins Fenster, und als sie sahen, dass sie weiss war, so glaubten sie, es wäre alles wahr, was er sagte, und machten die Türe auf.
 さて、悪い狼は三度目にまた玄関に行き、戸口に立って言いました。「かわいい子どもたち、中に入れておくれ、おかあさんだよ。おまえたちみんなに、森からのおみやげがあるよ」。子やぎたちは、まず前足を見ようと思いました。前足を見ると、それが真っ白で、それにとても細い声で話をするのを聞くと、子やぎたちはおかあさんだと思い、戸を開けました。
 Wer aber hereinkam, das war der Wolf. Sie erschraken und wollten sich verstecken. Das eine sprang unter den Tisch, das zweite ins Bett, das dritte in den Ofen, das vierte in die Küche, das fünfte in den Schrank, das sechste unter die Waschschüssel, das siebente in den Kasten der Wanduhr. Aber der Wolf fand sie alle und machte nicht langes Federlesen: eines nach dem andern schluckte er in seinen Rachen; nur das jüngste in dem Uhrkasten, das fand er nicht. Als der Wolf seine Lust gebüsst hatte, trollte er sich fort, legte sich draussen auf der grünen Wiese unter einen Baum und fing an zu schlafen.
ところが、入ってきたのは狼でした。子やぎたちはびっくりして、かくれようとしました。1匹はテーブルの下に、2匹めはベッドの中に、3匹めはストーブの中に、4匹めは台所に、5匹めは戸棚の中に、6匹めは洗面器の下に、7匹めは柱時計のはこの中にとびこみました。けれども狼は、それをみんな見つけて、つぎつぎに大きな口の中に飲み込んでしまいました。時計のはこの中にかくれた、一番小さいのだけは、見つかりませんでした。狼は、おなかいっぱい食べると、よちよち歩いて、外の緑の草原に出て、木の下にごろりと横になり、眠り込みました。

このお話はしばらくお休みします。 Bis bald!
by madamegrimm | 2009-08-27 18:36 | グリム童話ってすごい | Comments(0)

第5話 狼と七匹の子やぎ
  Es war einmal eine alte Geiss, die hatte sieben junge Geisslein, und hatte sie lieb,
wie eine Mutter ihre Kinder lieb hat.
一匹の雌やぎに7匹の子どもがあって、雌やぎは子どもたちを大変かわいがり、注意深く守っていました。
Eines Tages wollte sie in den Wald gehen und Futter holen, da rief sie alle sieben herbei und sprach `liebe Kinder, ich will hinaus in den Wald, seid auf eurer Hut vor dem Wolf, wenn er hereinkommt, so frisst er euch alle mit Haut und Haar. Der Bösewicht verstellt sich oft, aber an seiner rauhen Stimme und an seinen schwarzen Füssen werdet ihr ihn gleich erkannen.'
ある日、お母さんやぎは森にいって、えさをとってこようと思いました。そこで7匹の子どもたちをみんなよびよせて、言いました。「可愛い子どもたちよ、わたしは森へ出かけますからね。狼に気をつけて、中に入れてはいけませんよ。狼はよく変装をするから。でも、がらがら声と黒い前足で狼とわかりますからね。用心をおし。狼がひとたび家の中に入ったら、おまえたちみんな、食べられてしまいますからね。」
 Die Geisslein sagten `liebe Mutter, wir wollen uns schon in acht nehmen, Ihr könnt ohne Sorge fortgehen.' Da meckerte die Alte und machte sich getrost auf den Weg.
子やぎたちは言いました。「お母さん、わたしたち、きっと気をつけるから、心配しないでいってらっしゃい。」そこでお母さんやぎは安心して出かけていきました。
 Es dauerte nicht lange, so klopfte jemand an die Haustür und rief `macht auf, ihr lieben Kinder, eure Mutter ist da und hat jedem von euch etwas mitgebracht.' Aber die Geisserchen hörten an der rauhen Stimme, dass es der Wolf war, `wir machen nicht auf,' riefen sie, `du bist unsere Mutter nicht, die hat eine feine und liebliche Stimme, aber deine Stimme ist rauh; du bist der Wolf.'
それからいくらもたたないうちに、だれかが、玄関の戸をたたいて、大声で呼びました。「かわいい子どもたち、開けておくれ。おかあさんだよ。おまえたちに、すてきなものを持ってきたよ。」 けれども子どもたちはそのしゃがれ声を聞いて、狼だということを聞きわけました。「開けないよ、おまえはぼくたちのお母さんじゃない。お母さんの声は細くて優しい。でも、おまえの声はがらがらだ。おまえは狼だ。開けてやるもんか」。

   つづく・・・
by madamegrimm | 2009-08-26 23:04 | グリム童話ってすごい | Comments(0)

森 有正の文より

 ここのところ、いろいろ考える事があり、思い巡らして森有正の本を読んでいたところ、ある文に出会ってハッと心に響く。以下それを記してみる。
 
  前後40日近くの旅行であった。・・・・・・(略)見渡すかぎりの岩地に灌木が散在する荒涼とした風景は私を捕えて離さなかった。そこにはどうしても言葉に結晶することが出来ない、従って表現を絶する何かがあった。人間存在の根底にある「自然」がそれに感触して戦慄する何かがあった。また人間が自己の根柢にまで降下するのでないと絶えられないような何かがあった。私は、青空の中に夢のようにそびえる草木一つない灰色の巨大な壁のような岩山の重なりを放心したように眺めた。石造りの小さい家々から集まっている村落が所々にあった。白い紗のカーテンの覆っている窓、広い石の壁、外からうかがわれる暗い内部、そこにはこういう激しい自然の中に生きる人間の営みの形が露われていた。後年私はそういう生活を内部から知るようになったが、それは、外側から形を見て感じたことと全く同じであった。そこにも何か表現を絶するもの、表現の根源になるようなものがあった。強いて言えば、一人一人が自然と直面しているようなもの、それがそこにあった。社会を構成する単位がそういう点に根源的接触をもち、自然そのものがすでに社会の投影であり、その接触の内面に社会がすでに介在するというのとは根本的にちがう点があると感じた。いな当時はそういうところまで考えていたわけではなかった。雪月花の中にすでに人間と共同体とを感じるのとは根本的に相違するものがそこに在る。人間は直接に自然を見、それを感じ、またその中に自己を投影する。自然は到るところにその素顔を出している。システロンやアントルヴォーの、山腹に階段のように堆積する、石の家々の窓が暗い虚ろな原始人の眼のようにみえた。
 会議そのものはどういうものであったか忘れてしまった。

 以上、晩年の巴里私記の中からの一節ですが、この文を読んでいて、この自然と直面するような深い経験を人間はなさなければ本当のことはみえてこないのではないか・・・。
 いな、そんな難しいことを考えなくてもいいのです。IchはIch、なすがままに!力を抜いて・・・。
by madamegrimm | 2009-08-17 17:09 | 人間 | Comments(0)

朝顔から

 垣根に大輪の白い朝顔!b0105259_17213429.jpg 
 


 

 




 



 美しい青も!
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 朝顔の花言葉は「愛情」 「平静」 「愛情の絆」 「結束」 「明日もさわやかに」 いいですねー!
  
   
 今日は8月6日 広島の原爆記念日、こんな記念日は2度とあってはいけない!!
 
by madamegrimm | 2009-08-06 17:24 | 人間 | Comments(0)

 Auf eine Zeit war das Mädchen ausgegangen, da sprach die Mutter `Töpfchen, koche,' da kocht es, und hören soll, aber sie weiss das Wort nicht.
 そしてふたりはいつでも食べたいときに、おいしいお粥を食べました。あるとき、女の子が出かけているとき、おかあさんが「ちいさいお鍋や、煮えとくれ!」と言いました。するとお鍋が煮えて、おかあさんはお腹いっぱい食べました。さた、おかあさんは、お鍋に煮えるのをやめてもらおうと思いましたが、その言葉を知りませんでした。
 Also Kocht es fort, und der Brei steigt über den Rand hinaus und kocht immerzu, die Küche und das ganze Haus voll, und das zweite Haus und dann die Strasse, als wollts die ganze Welt satt machen, und ist die grösste Not, und kein Mensch weiss sich da zu helfen.
そこでお鍋は煮えつづけ、お粥がふちからあふれ出ました。そして休みなく煮えつづけ、台所がお粥でいっぱいになり、それから家じゅうがいっぱいになりました。そして隣の家もいっぱいになり、それから通りにまであふれ出しました。まるで世界中の人たちをお腹いっぱいにしようとでもしているようでした。それは大変なことになってきましたが、どうしたらいいのか、誰にもわかりません。
 Endlich, wie nur noch ein,einziges Haus übrig ist, da kommt das Kind heim, und spricht nur `To"pfchen, steh,' da steht es und hört auf zu kochen; und wer wieder in die Stadt wollte, der musste sich durchessen.
いよいよ、あと一軒残すだけになったとき、女の子が家に帰ってきて、たった一言、「ちいさいお鍋や、やめとくれ!」と言いました。するとお鍋はとまり、煮えるのをやめました。けれども人びとがまたこの町へ行くには、そのお粥をすべて平らげてしまわなくてはなりませんでした。

      完
by madamegrimm | 2009-08-05 14:06 | グリム童話ってすごい | Comments(0)

 Es war einmal ein armes frommes Mädchen, das lebte mit seiner Mutter allein, und sie hatten nichts mehr zu essen.
昔、ひとりの貧しい、信心深い女の子がいました。女の子はお母さんとふたりきりで暮らしていましたが、ふたりには食べるものがひとつもなくなってしまいました。
 Da ging das Kind hinaus in den Wald, und begegnete ihm da eine alte Frau, die wusste seinen Jammer schon und schenkte ihm ein Töpfchen, zu dem sollt es sagen `Töpfchen, koche,' so kochte es guten süssen Hirsenbrei, und wenn es sagte `Töpfchen, steh,' so hörte es wieder auf zu kochen.
そこで、その子は森へ出かけていきました。森の中でひとりのおばあさんに会いました。おばあさんはその子が食べるのに困っていることをちゃんと知っていて、その子にちいさなお鍋をあげました。女の子がそのお鍋に、「ちいさいお鍋や、煮えとくれ!」と言うと、お鍋はとてもおいしいキビのお粥を煮るのでした。そして「ちいさいお鍋や、やめとくれ!」と言うと、煮るのをやめました。
Das Mädchen brachte den Topf seiner Mutter heim, und nun waren sie ihrer Arumt und ihres Hungers ledig und assen süssen Brei, sooft sie wollten.
女の子はお鍋を家のおかあさんのところに持って帰り、ふたりは貧しさと空腹の心配をしなくてすむようになりました。

  つづく・・・

 このグリム童話はIchが本当に小さい子どもの頃、姉に読んでもらった記憶があり、絵本でしたがお粥がこの後、溢れ出る様子にこころが高鳴り、今でも鮮明によみがえってきます。
by madamegrimm | 2009-08-03 14:29 | グリム童話ってすごい | Comments(0)

緑濃き日々

 8月に入りましたが関東地方もすっきりしない日が続いています。

この山間に戻ってくるとき、山の尾根伝いが水墨画のごとくかすみ東洋の美をあらためて感じながら家につきました。

今、バッハの「音楽の捧げもの」BWV1079を静かにかけています。

ベルリンの西ポツダムにあるフルートの名手でもありましたフリードリッヒ大王の館サン・スーシー宮殿が思い出されます。

ここでJ.S.バッハがこの曲を大王に捧げ、次男であるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ等と共に王様はこの曲を演奏しています。

  「紳士諸君、バッハ老がみえられた!」とフリードリッヒ大王はこう知らせたそうです。


 宮殿はブドウの垣根におおわれており、先日、あるワイナリーで種類は違いましたがブドウの垣根をみて、おもわずシャッターをきりました。
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by madamegrimm | 2009-08-02 18:24 | Comments(0)