ユニークなシャガール展を観る
2017年 11月 12日
空を飛ぶユニークな男女《町の上で、ヴィテブスク》の絵が好きな私は会場3階の最初の展示でした。その後に続く《誕生日》という作品、愛し合う二人の心が創作となって独自の絵画に・・・。
シャガールの若き体感が見事に表現されていると想う。
絵画や版画の世界は今までに何度か作品を観てきたが、この度の展示は副題にもなっている三次元の世界のユニークさに圧倒される。
古代ギリシャ彫刻を想わせる・・いや、ロマネスク彫刻か・・もっと突き詰めると縄文時代の彫像までも想像してしまう人間の極みが20世紀のシャガールに乗り移った立体作品に魅了されました。
彼独自の素朴さも感じる素直な芸術家、私、いつも思うのですがユダヤ系の芸術家の才能には美術にしろ音楽にしろ奇跡と思う芸術を発揮し、人間を越えた力量が備わっている・・・。
《モーゼと十戒》こちらは水彩ですが石版彫刻もありました。
シャガールは何か純粋さを感じる芸術家です。