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h氏紹介の見事な小説『地蔵千年、花百年』

 ブログ友人が記していらっしゃった柴田 翔著の最新作『地臓千年、花百年』(鳥影社)を今読み終わり感無量の面持ちと申しましょうか、まさにドイツ文学を想わせる力量に圧倒されました。

通奏低音のように流れていく加見直行という主人公がまるでオーケストラの楽譜のように何重にも和音になって繰り広げられていく物語は読む者に深い感銘を与えてくれる・・・。

このような作家がいられたとは・・・私、迂闊でした。

昔、芥川賞作品『されどわれらが日々・・・』受賞から30年ぶりの長編小説のようです。

同時代を歩いてきました自分とダブらせながら、背景や人間の移り変わっていく様々な情景がリアルに思い浮かび想像させられていくのです。

読み応えのある『空』に繋がる素晴らしい人間の一生物語作品でした。

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                           ハナミズキ(小説の中の花)
Commented by maru33340 at 2017-06-04 23:25
先日この本を丸の内のMARUZENに買いに行った所品切れで入手出来ず…
読みたいです。
Commented by Oyo- at 2017-06-05 00:15 x
maruさま 丸善にもなかったのですかー(*_*) 私もようやく一冊ありましたの(^_^;)  深い小説です。
Commented by k_hankichi at 2017-06-05 06:32
読み終えた瞬間に「深い吐息をつく」という感じでした。
Commented by Oyo- at 2017-06-05 06:54 x
はんきちさま ご紹介有り難うございました! 久しぶりに重たい本を読みました。
by madamegrimm | 2017-06-04 22:51 | 人間 | Comments(4)

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