h氏紹介の見事な小説『地蔵千年、花百年』
2017年 06月 04日
通奏低音のように流れていく加見直行という主人公がまるでオーケストラの楽譜のように何重にも和音になって繰り広げられていく物語は読む者に深い感銘を与えてくれる・・・。
このような作家がいられたとは・・・私、迂闊でした。
昔、芥川賞作品『されどわれらが日々・・・』受賞から30年ぶりの長編小説のようです。
同時代を歩いてきました自分とダブらせながら、背景や人間の移り変わっていく様々な情景がリアルに思い浮かび想像させられていくのです。
読み応えのある『空』に繋がる素晴らしい人間の一生物語作品でした。
ハナミズキ(小説の中の花)
読みたいです。