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大寒が過ぎて益々老いを感じる昨今

 地下鉄東西線「竹橋」に降り立ちました。そこは毎日新聞社ビル

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真ん前交差点を渡ると竹橋です

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右手に見えてきました、東京国立近代美術館

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そうです。N氏が今ブログUpしていらっしゃる『恩地孝四郎展』です。(N氏ブログ名:私たちは20世紀に生まれた)

回顧展でもあり、作家一生の作品が見事に展示されていました。

版画に興味を持たれている方は必見です。

1891年(明治24年)生まれ、大正3年頃から凄まじい生を感じさせる作品群に圧倒されながら大正デモクタシーの時代には見事なまでの詩人、音楽家との当時の作品は優雅なものです。

彼独自の一人の人間が心を素直に出しながら作品に繋げて行く姿は才能溢れる何ものでもありません。

色刷り木版画の技術は多感で1927年ころの「美人四季」4点は春夏秋冬がフランス語で彫られ絵は4女性それぞれが思い入れ強く楽しい作品になっています。

「帯」という題の女性3点など色刷り木版の工夫が素敵で見惚れました。

戦後は抽象版画が多く私の眼がいいなーと思う作品はボストン美術館所蔵とか海外で買い取られているのが多く、何かなるほどーとうなっている自分・・・。

最後の作品「自分の死貌」が何故か強く心に入ってしまいました。‘母の胎内へと回帰していくように’と記されており生涯の戦い疲れた後の安らぎが訪れるようでした。(1955年逝去)

帰路、常設展も観てしまったので疲れ果て新聞社ビルの食堂でぼーっとする。

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                1954年作品『自分の死貌』(実物はもっと鮮明です)
Commented by s_numabe at 2016-01-23 01:35
お疲れさま! 小生も「恩地孝四郎展」のあと、せっかくなので、と常設展示を一巡し、小部屋で開催中の小企画展(明治~昭和期の観光ブームを扱ったもの)まで観たらもう満腹状態、というか疲労困憊。傍らの椅子にへたり込みました。
Commented by k_hankichi at 2016-01-23 13:55
死ぬときは胎内へ帰ってゆくのですね。この宇宙という胎内かもしれませんね。
Commented by およう at 2016-01-23 14:44 x
s_numabeさま 大変な作品群で私も驚きでした。この近代美術館が建設された頃、何度か観に来た覚えがありますが、あのようなガラス建築であったのか記憶になく、「入口」「出口」の標識も見当たらず少々混乱したこともファティゲの原因でもありました(^_^;)会場は比較的空いていてゆっくり観賞できましたが2階のレストラン、予約満席でこちらもドッと疲れの原因でした(●^o^●)
Commented by およう at 2016-01-23 14:57 x
はんきちさま ほんと、宇宙の胎内・・・いいですねー^^ 恩地孝四郎という方は63歳で亡くなっているようですが明治、大正、昭和と日本の近代を駆け足で生き抜いていったようでその時代の日本文化が手に取るように分かりました。常設展も凄い作品が満杯です。2月28日までのようですのでお時間がありましたらお薦めです(^_^)v
by madamegrimm | 2016-01-22 12:00 | 人間 | Comments(4)

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