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私的香水の話

 この都内地域は初雪、寒さがこたえます。

山間の家の方はかなりの積雪のよう、小さな村から合併して行政は大きく様変わりしましたが、その地域の方々の思い出が甦ってくることが多くなりました。

ブログ友人が香水事情をアップしていらっしゃいましたが、私もそれほど強い関心はないのですが姉妹のなかでは一番香水に関しては興味がある方でした。

プルコワ?パスク・・・又もや登場ですが亡き母の趣味で自分の娘時代から影響を受け、お化粧も香水も知識を得ていったのです。

そして昨年102歳で送った母が残していった香水類、私一人貰い受けたのです。

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今朝いろいろ箱から出して香りを嗅いでみているうちに部屋中が香水の香りだらけになり、今もこうしてパソコンの前で手に振りかけたミックス香りが漂っていて流石香水の都パリがふらふらとおそいかかってくるのでした。

中学生の時でしたでしょうか、まだ戦後復興の最中、父が世界一周を仕事でしたが旅してきて娘心に火が付きました。

海外の香水はその頃からでしょうか、母と一緒に楽しみ始めたのは・・・。

自分が興味ひかれた香りはゲランのミツコ、大人になって愛用するようになり、シャネル5番や19番も出回り、ディオール、ニナリッチ、イヴサンローラン等々・・・美しい香水瓶と共に夢を与えてくれていました。母はジャン・パトウのジョイ・・・これは私には強過ぎ、つけ方にもよるのでしょうが香水は多すぎると品が無くなってしまいます。

ある私的な事・・・一番頻繁につけていた時期、新築した山間の地域にフランスから戻ってきたころです。

地域の用事を引き受けることが多くなり、社会教育委員、国勢調査員、統計調査員等々PTAの役員なども受けてしまい、地域密着の日々がありました。

昔裕福な材木関係の旧家が多い地域、仕事で一軒一軒訪ねていた頃、ある旧家でどなたも居られず帰ろうと思っていた処に奥からお爺さんが出ていらっしゃいました。私を見るなりにこにことなさって縁側に座り統計の話をしていましたら、「おお、いい匂いだなー、昔を思い出す・・・。」「なぜですか?」と伺うと、「材木を運んで街に出るとお姉さんたちがその匂いを出してくれていたものじゃ」・・・

あー、ゲランのミツコ、色町の方々がつけていたのですね・・・。

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                         昨日の花屋さん
Commented by maru33340 at 2016-01-18 19:18
ゲランのミツコ。20世紀を代表する名香水の1つですね。アートハウスの展覧会でも展示しました(^^)
Commented by madamegrimm at 2016-01-18 20:07
maruさま やはり・・・、アートハウスいつも伺いたいなーと思っているのですがテレテレで(^_^;)日本でも最近は簡単に手に入りますが少し前は、パリの現場で求める方が何故か香りがしっかりしているのでした。もう行けないので譲り受けた品で(*^_^*)
Commented by maru33340 at 2016-01-18 20:44
最近のゲランは少し?なんです。現地のものとは香りの深みが違うと思います。
Commented by madamegrimm at 2016-01-18 21:23
maruさま またまたやはり・・・私思うに最近の香水類、深みが確かに違うような気がしてなりません。シャネル5番などでももっと深みがあったような・・・。今度デパートでゲラン香りを嗅いでみます(^_^)v
Commented by k_hankichi at 2016-01-18 22:08
香水新参者なのですが、なにかとても好きになりました。そしてそのなかでもジャン・パトウのジョイ、というもの、その響きがとても良くて、気になります。どんな香りなのだろーなー?
Commented by madamegrimm at 2016-01-18 23:05
はんきちさま すごい!Joyは大人の香水・・・イギリスが発祥地かもしれませんがジャン・パトウの種類にamour amourなどフランス語もありますのでどうもパリが中心のようで(*^_^*) 香りは複雑怪奇、私は香水ソムリエにはなれない(^_^;) でもこれら女性用と思います^^
by madamegrimm | 2016-01-18 14:58 | フランス事情 | Comments(6)

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