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ある駅ビルで見つけ

 またもや桜木紫乃さんの本を手にしてしまいました。

推理物で気分転換をするには最適です。『凍原』(小学館文庫)、去年文庫本になったようです。

彼女の作品は底辺から這い上がって行く凄まじい女性をテーマにしたものが多いのですが、この作品もご多分に漏れず、戦争末期の樺太から戦火の中を身内を目の前で敵方にやられ着の身着のまま夜の山道を転げ落ちながら足をぐじゅぐじゅに傷つけ途中脱走兵のソ連兵に出会い薬を分けてもらったりしながら身を委ねてしまう女性の北海道に渡ってからの生き様の推理小説でありましょうか・・・。

始まりは釧路の街の男児が湿原で消えるところからふくらんでいきます。

相変わらず底力のある物語でまいりました。

隔世遺伝で目玉の色がブルーに生まれてきた男性が自分のルーツを捜すのもテーマのひとつでいろいろな課題を投げかけながら事件を追っていく内容に流石の紫乃さんです。

このようなところにも戦争の悲惨な姿がまだまだ残っています。

人間の愚かさは果てしないです。宿命と言ってしまいたくないです。

戦争をしない国、唯一国にしたいです。
Commented by k_hankichi at 2015-06-13 08:03
おようさん、僕もこの本、少し前に読みました。北の大地の記憶に繋がった湿原の哀しみ。秀作でした。
Commented by およう at 2015-06-13 09:51 x
はんきちさま そうでいらっしゃいましたかー!\(^o^)/
Commented by k_hankichi at 2015-06-14 10:23
おようさん、ここに記しました。
http://hankichi.exblog.jp/20904806/
Commented by madamegrimm at 2015-06-14 19:03
はんきちさま まー!2013年の11月に記していらっしゃるのですね。開けてみましたら拝見しているみたい・・・。宿命が共通の言葉・・・<^!^>
by madamegrimm | 2015-06-12 10:59 | 人間 | Comments(4)

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