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心の深みの表現の難しさを

 鬱陶しい日が続いています。

こんな時は本を読んで気を紛らわそうと古井由吉著『辻』(新潮文庫)を読んでいます。

短篇集で各編には題名の「辻」がでてきます。最後の「始まり」は凄い!

何故か肩が凝って来ました。

この方の文章は初めて出会った時、確か1970年頃、芥川賞がまだ私のこころでは日本で最高の賞と映っていた頃で恐る恐るページを捲ったものでした。

人間の内面の表現が独特で難しい方だなー、と。

久しぶりに近年の作品『辻』を読んでいまして人間の心の深みに何とも言えない男意気が感じられ、なるほど、このような方でいられたのだ・・とあらためて歳相応の深みにはまりました。

古井由吉氏はドイツ文学・詩などがご専門でいらっしゃるようですが、文体は日本の深い情景が景色と共に人間模様の深層心理に導かれる稀有な作家でいらっしゃる・・・気がいたします。

世の中は変わった人ばかり・・・。
Commented by maru33340 at 2014-06-24 21:13
僕も学生時代に、この人の小説にはまり、最近久しぶりにこの『辻』を読み始めましたが、凄いと思いつつ、このぎっしりと詰まった文章が重たくて、少し中断しております。
Commented by k_hankichi at 2014-06-24 21:40
なななんと、僕も『辻』を読んでいました。途中まで読んできて、少しつかえて、いま別の小説を読んでいます。三人の一致、奇跡みたいな嬉しさ。
Commented by およう at 2014-06-24 21:44 x
maruさま コメント嬉しく拝見^^私もまったく同じで時々中断しながら何とか最後までたどり着きました。図書館からもう一冊「白暗淵」(しろわだと読むようですが)借りてきていて、こちらも短編集で重たーいです。フー
Commented by およう at 2014-06-24 21:53 x
はんきちさま スゴイ!偶然の一致、何ていうことでしょう^^
やはりテレパシーでしょうか\(-o-)/
by madamegrimm | 2014-06-24 12:13 | 人間 | Comments(4)

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