チェーホフ短篇集を読んで
2014年 01月 17日
どの方のも読んでいませんが。
肩が凝る位、数日、チェーホフにのめり込みました。
この本の訳者であります沼野充義氏は1954年生まれの大学教授でいらっしゃいますが、大変興味のそそられた内容でロシア作家チェーホフの世界が見事に短篇集でありながら醸し出されておりました。
4つのタイトルに分け、「女たち」「子どもたち」「死について」「愛について」とそれぞれに4話くらいの短篇を入れて、作品が見事に浮き出されています。
印象に残った作品で女たちから『いたずら』(他訳では「たわむれ」等) 『中二階のある家』
子供たちでは『牡蠣』
死についてでは『ロスチャイルドのバイオリン』
愛については有名な『奥さんは子犬を連れて』(他訳では「犬を連れた奥さん」)
チェーホフの生い立ちを探ってみると幼少のころから父親との葛藤があったようで辛い貧しい子ども時代を過ごし、家計を助けるために医学の道を選び、その合い間に小さな作品を数々雑誌などに掲載され才能を発揮させていったようです。
44歳で亡くなりますが、作曲家でいいますと、ラフマニノフ等の時代、私にとってロシアの芸術の深さには人間をうならせるものがあり、冷めた目と言ってしまうことには的確ではありませんが、ある文の中で言っている言葉で、「人間はいったん自分の本当の使命を自覚したら、もう宗教や学問、芸術によってしか満足できなくなるんですよ」・・・う~ん・・
1860年1月17日、南ロシアのタガンローグに生まれたチェーホフ、丁度誕生日に記すことになりました。
ハンス・カストロプによろしく(^^;
4、5年ぶりになりますでしょうか?いやそれ以上?
マダムは尊敬に値します。未だにこのような事を続けているなんて!
一言で言うととってもお洒落です。
読みきかせも続けていますか?私は子供達に読み聞かせをしているマダムがとっても好きです。
私もいい歳になりましたが、マダムにお会いするとまるで読み聞かせを受けているような子供の気分になります。マダムの優しい気持ちがそうさせてくれるのです。
チェーホフは確か本業は医者だったと思いますが、ロシア文学の本当の凄さは作者の人間力にあると私は思います。
自分も子供達の為に頑張ってるマダムのように最終的には世のため人のためになるような人間になりたいものです。無理っぽいですけど…。
間違いなく幸福なことは人の為に生きることートルストイ
長きに渡って私たち家族にも笑顔というか咲顔!そして優しさをありがとう!これからは少しでもこちらが返せるように頑張ります!
今年はまだお会いできてませんが蛇女が会いに行くかも!
その時はよろしくお願いします。 不尽