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新春初読み『言葉と歩く日記』多和田葉子著、岩波新書

 先日からピアノ・グルダ、アーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を聴き通し、バックミュージックにもして本を読み始めましたら、とても聞き流す演奏でもなく、とてもいい加減に読む本でもないことに気が付く。

耳と目を同時に進行させていくには、どちらかを気抜きの状態にしないと、あぶはち取らずになってしまいます。

モーツアルトの音楽の方より、グルダの偉大さを再認識、何故彼があのように後半、帽子をかぶり、天衣無縫な姿になっていかれたのか、少し解るような気がいたします。性格にもよりますでしょうが、真の音楽家です。

聴いていると、オーケストラと指揮者アーノンクールの正統性と申しましょうか、一見、正反対のように感じられますが、とんでもない・・、グルダの磨き抜かれた音楽性とピッタリです。

そんな幸せ感の上に、私の好きな作家、多和田葉子さんの新刊をブログ友人より知り、早速手元に。

音楽をいったん中断し、ドイツ語と共に多和田氏のトーンに浸りました。

彼女は決して人を批判したり、侮ったりせず、各国々の言葉への思い入れは謙虚に、素早く日記に記録しながら楽しい比較文学にしていく素晴らしさには圧倒されるのでした。

音楽、文学は私にとってあらたなる課題です。

ワーグナーが大まじめに騎士物語を書いている『パルジファル』の上演の中の言葉・・・

「Durch Mitleid wissend, der reine Tor! (哀れみによって知恵を得ながら、純粋なる愚鈍者よ!)」多和田氏の訳。

 ichかなー・・・。
Commented by maru33340 at 2014-01-09 17:16
読み始められましたか。実は僕は多和田さんの本は気になりながら今回初めて読みました。
これから小説も読もうと思います。
Commented by およう at 2014-01-09 19:14 x
maruさま 何か彼女の小説をお読みになりましたら是非感想を・・・、よろしくお願いします。
それから乙川氏の本も読みたいと思っているのですが、昨日のだんかいで売り切れがあちこち、中旬以降の再発刊のようです。最先端を行かれるmaru殿、これからもよろしくお願いしまーす^^
Commented by maru33340 at 2014-01-09 20:06
乙川さんの本は僕も何軒か捜し、銀座の教文館で見つけました(^^;
Commented by およう at 2014-01-09 20:29 x
maru殿 教文館で見つけられるとは(*_*)そのような内容ですか・・・。近いうち行ってみますが、きっと売り切れかなー^^
Commented by k_hankichi at 2014-01-10 06:57
多和田さんのこの本、ぼくも読み始めました。この静かに染み入る感覚は良いなあ、と思っていたら、おようさんが、まさにズバリと表現していて納得しました。
Commented by KawazuKiyoshi at 2014-01-10 11:27
聴きながら、読みながら
なかなか両刀使いは・・・
でも、やっています。
ははは
今日もスマイル
Commented by およう at 2014-01-10 12:22 x
はんきちさま Danke sehr! 純粋なる愚鈍者より^^
Commented by およう at 2014-01-10 12:37 x
Kiyoshiさま 両刀使いをなさっているとは流石 貴殿!
あ、そういえば聖徳太子も・・・(^-^)
by madamegrimm | 2014-01-09 15:52 | 人間 | Comments(8)

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