デジタル化されたDVD『東京物語』と本
2013年 12月 30日
今年度のレコード大賞が『エグザエル』とラジオが言っています。4度目の受賞とのこと、私にはチンプンカンプン・・・。
カムカムとか・・・もうすっかり時代が違ってしまいました。
それでもこのブログを通して付き合ってくださいましたブログ友人の方々に、心から感謝の気持でいっぱいです。
そしてそのお一人友人に触発され、先日来から昭和20年代の名画『東京物語』がDVDになり、借りてパソコンから観ることが出来るようになりましてもう3回も観てしまっております。
昔、パリの街で日本映画特集をしていました頃、観たような・・、またテレビでの再放映でありましたか、記憶は定かではありませんが小津安二郎監督のゆったりとしたテンポでの映像はその当時はそれほど深く入らなかったこの作品が、今回あらためて観はじめ、しばし、立ち止まるような何かが襲ってきたのです。
映画と並行して平凡社新書で最近発刊されました『東京物語と小津安二郎』という本を読み進めていくうちに、実に奥深い個の世界が映し出されていることに気が付き、この監督の表現したい心意気が静かに伝わってきたのでした。
この時代は、ちょうど自分の子どもの頃、敗戦後8年位が過ぎた情景です。
戦後の生き残った人々の複雑な心境が、それぞれ素晴らしい俳優たちによって演じられ、う~んとうなってしまいます。
本の方では梶村啓二という方が書いていらっしゃいますがイギリスの作家カズオ・イシグロが出てきたり、チェーホフやモンドリアンの絵と比較したり、大変ユニークな語りをしてくれています。
そして、本質的に心の奥にひそんでいる火から発する光と・・・。
読ませていただきました。DVDと共に。
一ヶ月過ぎてもまだきれいに咲いてくれています。そのままお正月に・・・
今年一年お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
来年もどうぞよろしくお願いします。
来年はご出張でどちらへお出かけでいらっしゃるか、その時には是非に目くばせしてお話してきてください(^・^)
こちらこそ、2014年もよろしくお願い申し上げます。