そして又諸々
2013年 12月 28日
暮が忙しいと断定してしまっては大間違いの昨今です。
先日、映画『鑑定士と顔のない依頼人』を日比谷へ観に行ってきましたが満席です。
大変面白い大人の映画・・・、今年の暗い現状からほんのひとときの人間ドラマにストレス発散ができましたことは私のみでしょうか・・・。
今年はこのような真贋を問う世でありました。
地方紙に連載を続けている五木寛之氏の『親鸞』3部の完結編、ただいま佳境に入っています。
弟子の唯円(ゆいえん)との会話で
「そのとおりだ。だが、唯円どの、法然上人はただ念仏すれば浄土へいける、とは、おっしゃらなかった」 「は?」 「いかなる人であろうと、必ず浄土にいくと信じて念仏せよ、とおっしゃったのだ。念仏すれば浄土にいける、という話ではない」 「では、その信じるということが先なら、疑いながらも念仏することは、無意味でございますか」 「疑いながら信じる、ということもあるのだ」・・・・・
高齢になっている親鸞の精神が研ぎ澄まされてきます。
この連載小説には山口晃という方の絵が共に掲載されていて、不思議な関係を醸し出しているのです。
時々、考えてしまいます。
人と人との繋がりが薄れてきてしまっている日々、いかにして強く生きていく方法を、人々は今、模索しているのではないでしょうか。
日比谷TOHO広場
ゴジラのようにはいきませんし・・・^^