Frau Holle ホレおばさん (1)

 グリム童話第24話 ホレおばさんを記します。

 Eine Witwe hatte zwei Töchter, davon war die eine schön und fleissig, die andere hässlich und faul. Sie hatte aber die hässliche und faule, weil sie ihre rechte Tochter war, viel lieber, und die andere musste alle Arbeit tun und der Aschenputtel im Hause sein. Das arme Mädchen musste sich täglich auf die grosse Straße bei einem Brunnen setzen, und musste so viel spinnen, dass ihm das Blut aus den Fingern sprang. Nun trug es sich zu, dass die Spule einmal ganz blutig war, da böckte es sich damit in den Brunnen und wollte sie abwaschen: sie sprang ihm aber aus der Hand und fiel hinab. Es weinte, lief zur Stiefmutter und erzählte ihr das Unglück. Sie schalt es aber so heftig und war so unbarmherzig, dass sie sprach `hast du die spule hinunterfallen lassen, so hol sie auch wieder herauf.' Da ging das Mädchen zu dem Brunnen zurück und wusste nicht, was es anfangen sollte: und in seiner herzensangst sprang es in den Brunnen hinein, um die Spule zu holen. Es verlor die Besinnung, und als es erwachte und wieder zu sich selber kam, war es auf einer schönen Wiese, wo die Sonne schien und viel tausend Blumen standen. Auf dieser Wiese ging es fort und kam zu einem Backofen, der war voller Brot; das Brot aber rief `ach, zich mich raus, zich mich raus, sonst verbrenn ich: ich bin schon längst ausgebacken.' Da trat es herzu, und holte mit dem Brotschieber alles nacheinander heraus.
ひとりの未亡人が娘を二人持っていました。その一人は、うつくしくてはたらきものであり、もうひとりのほうは、きりょうもわるく、なまけものでした。それですのに、おかあさんは、じぶんのほんとうの娘ですので、このきりょうのわるいなまけ者のほうを、なんばいも、かわいがり、もうひとりのほうは、うちじゅうの仕事を一人でひきうけて、ごみだらけ灰だらけになって働かなければなりませんでした。
かわいそうにこの娘は、毎日大通りの噴き井戸のそばにすわらせられて、いくらでも糸をつむがなくてはならないので、指から血がほとばしるのでした。 あるとき、こんなことがおこりました。それは、糸まきがすっかり血だらけなったので、井戸をのぞきこむようにして、糸まきの血を洗いおとそうとしましたら、糸まきは手からとびだして、井戸のなかへ落ちてしまったのです。娘は、泣きながらまま母のところへかけつけて、とんでもない失策(しくじり)をしたことを話しました。そうすると、まま母は娘をこっぴどく叱りつけたうえ、なさけ容赦もなく、「糸まきは、おまえがおとしたのだから、やっぱりおまえがとってくるさ」と言いました。こう言われて、娘は井戸ばたへひきかえしはしましたけれど、どうしたらいいのかわからず、とどのつまり、心配がこうじて、糸まきをとりに、井戸へとびこみました。娘は気がとおくなりました。が、目がさめて正気(しょうき)にかえったときには、きれいな草原にいました。草原には日があたって、なん千という花が咲いていました。この草原をずんずん歩いて、パンがまのところへ来ました。パンがまには、パンがいっぱいつまっていました。そのパンが声をだして、「こまっちゃった!あたしをひっぱりだしてえ!あたしをひっぱりだしてえ!だしてくれないと、やけ死んじまう。もう、とっくのむかしにやけてるんだよう」と、呼びかけました。 これをきくと、娘はそこへ行って、シャベルで、パンを一つ残らず、じゅんじゅんに掻きだしてやりました。        

Danach ging es weiter und kam zu einem Baum, der hing voll Äpfel und rief ihm zu `
ach schüttel mich, schüttel mich, wir Äpfel sind alle miteinander reif.' Da schüttelte es den Baum, dass die Äpfel fielen, als regneten sie, und schüttelte, bis keiner mehr oben war; und als es alle in einen Haufen zusammemgelegt hatte, ging es wieder weiter. Endlich kam es zu einem kleinen Haus, daraus guckte eine alte Frau, weil sie aber so grosse Zähne hatte, ward ihm angst, und es wollte fortaufen. Die alte Frau aber rief ihm nach `was fürchtest du dich, liebes Kind? bleib bei mir, wenn du alle Arbeit im Hause ordentlich tun willst, so soll dirs gut gehn. Du musst nur acht gehen, dass du mein Bett gut machst und es fleissig aufschüttelst, dass die Federn fliegen, dann schneit es in der Welt*); ich bin die Frau Holle.' Weil die Alte ihm so gut zusprach, so fasste sich das Mädchen ein Herz, willigte ein und begab sich in ihren Dienst. Es besorgte auch alles nach ihrer Zufriedenheit, und schüttelte ihr das Bett immer gebaltig auf, dass die Federn wie Schneeflocken umherflogen; dafür hatte es auch ein gut Leben bei ihr, kein böses Wort, und alle Tage, Gesottenes und Gebratenes. Nun war es eine Zeitlang bei der Frau Holle, da ward es traurig und wusste anfangs selbst nicht, was ihm fehlte, endlich merkte es, dass es Heimweh war, ob es ihm hier gleich viel tausendmal besser ging als zu Hause, so hatte es doch ein Verlangen dahin. Endlich sagte es zu ihr `ich habe den jammer nach Haus kriegt, und wenn es mir auch noch so gut hier unten geht, so kann ich doch nicht länger bleiben, ich muss wieder hinauf zu den Meinigen,' Die Frau Holle sagte `es gefällt mir, dass du wieder nach Hause verlangst, und weil du mir so treu gedient hast, so will ich dich selbst wieder hinaufbringen.' Sie nahm es darauf bei der Hand und führte es vor ein grosses Tor. Das Tor ward aufgetan, und wie das Mädchen gerade darunter stand, fiel ein gewaltiger Goldregen, und alles Gold blieb an ihm hängen, so dass es über und über davon bedeckt war. Das sollst du haben, weil du so fleissig gewesen bist,' sprach die Frau Holle und gab ihm auch die Spule wieder,die ihm in den Brunnen gefallen war. Darauf ward das Tor verschlossen, und das Mädchen befand sich oben auf der Welt, nicht weit von seiner Mutter Haus: und als es in den Hof kam, sass der Hahn auf dem Brunnen und rief:
kikeriki,
unsere goldene Jungfrau ist wieder hie.'
Da ging es hinein zu seiner Mutter, und weil es so mit Gold bedeckt ankam, ward es von ihr und der Schwester gut aufgenommen. *)Darum sagt man in Hessen, wenn es schneit, die Frau Holle macht ihr Bett.
それからまた、さきへさきへと歩いて行くと、一本の木のところにでました。木には、りんごが鈴なりで、それが、「こまっちゃった!ぼくをゆすぶってえ!ぼくをゆすぶってえ!もう、みんな熟しきってるんだよう」と、娘に呼びかけました。これをきくと、娘は、その木をゆさゆさゆすぶったので、りんごは、まるで雨のふるように、ぱらぱら、ぱらぱら、落ちました。こうやって、実が木に一つもなくなるまでゆすぶって、落ちたのをひと山に積みあげておいて、またさきへ行きました。
やっとのことで、ちいさな家のところへでました。家のなかからは、おばあさんが一人、外をのぞいていましたが、そのおばあさんは大きな歯がはえていたので、気味がわるくなって、逃げだそうとしました。すると、うしろから、おばあさんが呼びかけました。
「おまえはいい子だ、どうしてこわがるのかい?おばあさんのところにおいで、おまえさえ、うちの仕事を、なんでもきちんとやってくれるつもりなら、おばあさんがね、きっと、おまえをしあわせにしてあげる。なあにね、おまえ、おばあさんのお床をなおすときに、ふとんを、丹念に、ぱっぱっとふるってね、羽根がよく飛ぶように気をつけさえすりゃ、それでいいのだよ。そうすると、人間の世界へ雪がふるのさ。おばあさんは、ホレのおばさんだよ」 
おばあさんの言葉には、いかにも親切があふれていたので、娘は、思いきって、おばあさんのいうなりに、このうちに奉公することにしました。
娘はいいつけられたとおり、なんでもおばあさんの気に入るように仕事をして、いつでも、おばあさんの羽根ぶとんを力まかせにふるいましたので、はねは、まるで雪の花のようにあたりに飛び散りました。(ヘッセン地方では、雪がふってくると、「ホレおばさんが、お床をなおしてる」といいます)。
 こうやってよくはたらくかわりに、娘は、しかられることもなく、毎日毎日、煮たもの焼いたものばかり食べて、楽しく暮らしていました。
 これで、もうかなりの間ホレのおばさんのとこrぽにいましたが、そのうちに、なんとなく、もの悲しくなってきました。はじめは、じぶんでもどこがどうしたのかわからなかったのですが、おしまいに、これは、生まれ故郷のこいしい病にとりつかれたのだと気がつきました。ここにいれば、自分のうちにいるより、なん千倍しあわせだか知れないのですけれど、娘は、それでもやっぱり、じぶんのうちへ帰りたかったのです。
 とうとう、娘はそのことをおばあさんに話しました。
 あたくし、うちへかえりたくなって、しょうがございませんの、この地めんの下にいれば、しあわせなのはわかりきっておりますけど、もう、どうしてもしんぼうできません。地めんの上の母や妹のところへかえらずにはいられません」
ホレのおばさんは「おまえがうちえかえりたくなったのは、うれしいこった。おまえは、これまでかげ日なたなく奉公してくれたから、おばあさんが、じぶんで上へつれてってあげようね」と言いました。
それから、おばあさんは娘の手をとって、大きな門の前へつれて行きました。門が開かれました。そして、娘が、ちょうど門の真下に立ったとき、黄金の雨が、おそろしいいきおいで、ざあざあ降ってきて、その黄金が、のこらず娘のからだへぶらさがったので、娘は、あたまのてっぺんから足のさきまで、黄金でおおわれてしまいました。
 「それは、おまえがとっておおき。おまえは、ほんとうによく働いてくれたからね」
ホレおばさんはこう言って、それから、井戸のなかへおちた糸まきもかえしてくれました。
そのとたんに門がしまって、娘は、地めんの上の、人間の世界にいました。しかも、おかあさんのうちから遠くないところです。
娘が屋敷うちへはいりましたら、おん鶏が井戸にとまっていて、
 「キッケリキー、
  うちの黄金のおじょうさまが、おかえりだよう」
と、なきたてました。
 娘はうちへはいって、おかあさんのところへ行きました。すると、なにしろ、からだじゅうへべたいちめん黄金をくっつけてきたものですから、おかあさんも妹もちやほやしてくれました。
娘はいままでのことをのこらず話ました。おかあさんは、この娘がこんなたいへんな物もとになるまでの筋途をきいて、もうひとりのきりょうのわるいなまけものの娘にも、おなじこぼれざいわいをとらせてやりたいと思いました。      つづく・・・
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by madamegrimm | 2012-10-14 14:49 | グリム童話ってすごい | Comments(0)

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