客観的 感想
2009年 07月 30日
メンデルスゾーンによって100年の眠りから復活したJ.S.バッハは今日まで沢山の専門家、音楽愛好家によって愛されてきました。
この多様な世の中でも絶えることなく引き継がれています。
そんな中、信州松本のある教会で向 樹生(Mukai kio)さんのバッハ命日にちなんだオルガンコンサートが催されました。
彼は小さいときから‘ルネッサンス音楽からバッハへの繋がり’に関心を持ち、人々にその音楽の奥深さを伝えていきたい考えをもって試みているようです。
夏の夕7時からでしたが丁度その時間前後大雨になり松本の町は大変な車の量と長い待ち時間の信号で会場に辿り着くのに大変でした。
それでも数十人の方々が足を運んでくださり、彼のいつものごとくの音楽的才能をオルガンでも発揮していました。
はじめのヤン・ピエテルスゾーン・スウエーリンク(1562年~1621年)というネーデルランドから離れることのなかったフランドル楽派最後の重要なオランダの作曲家(当日の説明文から)の曲からトッカータとクロマテイカ幻想曲を大きな演奏で弾き、素晴らしい拍手がおもわずおこりました。
その後、彼の話が続き‘ドイツの作曲家ハインリッヒ・シュッツ’(1585~1672)を紹介するために、CDで宗教的合唱曲から2曲選曲して聴かせてくれました。
次にドイツのオルガン奏者でザムエル・シャイト(1587~1654)という方のめずらしい作品をオルガン演奏で聴かせてくれました。
シャイトはアムステルダムにいるスウエーリンクのもとへ留学しているそうです。
そしてバッハへの繋がりを彼の話とバッハのカンタータをCDで2曲聞かせてくれまして、オルガン演奏に入り、バッハのオルガン コラールそして最後に‘前奏曲とフーガBWV1080を思いを込めて演奏してくれました。
この教会のオルガンは辻オルガンと言うそうで足鍵盤がなく、そのような曲を師と相談しての選曲だったようです。
向 樹生さん 美しい演奏をありがとう!