カズオ・イシグロ氏のノーベル賞スピーチから

 寒い朝をむかえ変なニュースが飛び交う中、スエーデンやノルウェーの北欧でノーベル賞の授賞式の様子が伝わってきます。

イシグロフアンにとってスエーデン・ストックホルムでの授賞式の模様は興味の対象でした。

今朝のZeitungに晩餐会のスピーチ全文が載っていました。
記念にここに記させて戴きます。彼独特の思いが綴られていて心動かされました。

 両陛下、両殿下、紳士淑女の皆様。
持っていた本のページ全体を占めるように彩り豊かに描かれた大きな顔を鮮やかに覚えている。外国人、それも西洋人の顔。浮かび上がる顔の後ろの片側には、爆発による煙とちりがあった。もう一方には爆発の中から天空へ飛び立つ白い鳥たち。五歳の私は、日本伝統の「タタミ(畳)」にうつぶせになっていた。
印象に残ったのは多分、ダイナマイトを発明しながら、その使われ方を危ぶんだ人物が「ノーベルショウ(賞)」を創設したという物語を聞かされた時、後ろからの母の声に特別な感情が詰まっていたからだろう。私が初めてノーベル賞という言葉を耳にしたのは日本語だった。母は「ノーベルショウ」が、平和や調和を意味する「ヘイワ」を促すためのものと言った。私たちの街、長崎が原爆により壊滅したわずか14年後。幼いなりに「ヘイワ」は大切なもので、もしそれがなければ自分の世界が恐ろしい何かに侵されるかもしれないと知っている。
 ノーベル賞は、多くの偉大な思想がそうであるように、子どもにも理解できる素朴なものだ。だからこそ、恐らく、世界の想像力を強くかき立て続けているのだろう。自分の国の誰かがノーベル賞を取った時に感じる誇りは、自分たちの選手が五輪のメダルを得た場面を見る時に感じるものとは異なる。
自らの民族が他より優れていると誇りを感じるのではない。それよりも、仲間の一人が人類共通の努力に意義深い貢献をしたと知ってもたらされる誇りだ。
呼び覚まされる感情は、もっと大きく、調和をもたらす感情だ。
 私たちは今日、民族同士が敵意を増幅させる時代に生きている。共同体が、激しく反目しあう集団に分裂する時代。このような時代にあってノーベル賞は、私の分野である文字のように、分断の壁を越えて考えさせ、人類として共に取り組むべきものは何かを思いおこさせてくれる。世界中どこでも常にそうであったように、母親が幼子に勇気を与え、希望を与えるために話すような内容だ。
この栄誉を受けて幸せかって?もちろんだ。びっくりさせる知らせを受けてすぐに、九十一歳になる母に電話した時、思いがけず「ノーベルショウ」と呼んだ、その賞を受賞できるなんて幸せだ。
私はそのおおよその意味をあの時、長崎で理解した。今は、その意味をしっかり理解したと信じている。その物語の一部に加わることが認められ、畏怖の念を抱いている。ありがとう。(ノーベル賞のウェブサイトに掲載されたテキストによる)



海外での生活者からの素直なお気持ちが文面に表れていて5歳からの異国でのご経験の賜物でいらっしゃいます。本当におめでとうございました。

今日はブログ友より知った小津安二郎監督の命日でもいらっしゃるそうで、数日前そのいわれの地を訪れ海を眺めてきて感慨無量でございます。

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# by madamegrimm | 2017-12-12 12:30 | 人間 | Comments(2)

茅ヶ崎館へ一泊旅行

 昨日今日と楽しい旅行をしてくる。

降り立った場所は小津監督所縁の旅館

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東海道JR茅ヶ崎駅南口からサザン通りを歩くこと約20分、隠れたように静かに佇む茅ヶ崎館、戦前から小津安二郎監督が原稿を書くために宿泊していた旅館です。
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歩いてすぐの所には茅ヶ崎海岸が・・・
夕食、女性3人、皆女王蜂なのでビールお酒(久保田万寿と神奈川地酒隆)ワインとおしゃべりにも花が咲き、食卓の美味しい素敵な料理のフォトを撮るのをすっかり忘れる程・・・。
朝食は撮りました。

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そして小津監督が宿泊していた部屋も見せて戴き監督たちご自分たちでのスキヤキ食事会で天井が黒くなってしまったとのこと。

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昔ながらの旅館風情でお風呂以外は水道の蛇口は水!
久しぶりに冷たい水での洗顔は身が引き締められました。

10時チェックアウト後、海岸沿いを歩いて近くの開高健記念館にも足を運び、男のロマンの世界を覗いてくる。

歩くこと13000歩、良き疲れの一泊旅行でした。

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少し奥に入った場所で迷い茅ヶ崎沿岸住宅街も見る。

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こちらも開高家の庭でした。

もういちど茅ヶ崎館↓

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小津安二郎が宿泊していた窓辺には酔芙蓉の花が四季を楽しませてくれていたようです。




















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# by madamegrimm | 2017-12-09 19:44 | 人間 | Comments(4)

師走を歩く

 5000歩程歩いてくる。

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黄色の落ち葉

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デニーズでひと休み

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ジェノベーゼと云いましたか、バジルのパスタ類大好き。

通り道に赤いピーマンがひとつポツンと。

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関東はそれ程寒くない大雪の日でした。








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# by madamegrimm | 2017-12-07 18:06 | 樹木草花 | Comments(2)

最近の「おしゃべりクッキング」の魅力

 最近、歳の所為か料理への意欲が薄れてきています。

高齢の体調も考慮しての食事作りは昔の献立が食卓を飾るようになってきてマンネリ化してきている自分に外食も魅力なく一人ワインを開けたりビールのツマミ程度に作ってはいるのですが・・・

そこに何と上沼恵美子の「おしゃべりクッキング」の料理に魅力を感じるようになってきました。
特に西洋料理の小池先生とおっしゃったか、若手でまだ独身のようですがなかなかたいしたシェフで今日の料理も簡単どこでも手に入る食材レシピで早速作ってみました。

『きのこのカルボナーラ・グラタン』
材料(2人前):卵2個、ベーコンかたまり80g、シメジ60g、エリンギ1本、アスパラガス4本、
白ワイン大匙1、生クリーム100ml、オリーブオイル、塩、こしょう、バルメサンチーズ大匙1、以上です。

作り方:フライパンにオリーブオイルをしき1㎝角の拍子切りベーコンを入れ、火を点けて少し色づくまで炒めましたら、輪切りにしたエリンギ、ほぐしたシメジ、アスパラガスは5等分くらいに切ったのを一緒に加え、塩小匙1を振りかけてしんなりするまで炒める。
そこに白ワインを加えアルコール分をとばしてから生クリームを加え1分煮て火を止めます。
グラタン皿に移してまわりにバルメサンチーズと黒コショウをふります。
まん中に生卵をおとして温めておいたオーブントースターで7分焼いて出来上がり!

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ワインとピッタリ、美味しいでした。(ご覧になった方が多いかも知れませんが^^)









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# by madamegrimm | 2017-12-05 19:53 | 「新」文章で綴る料理 | Comments(2)

ラヴェル『ボレロ』への郷愁

 ブログ友より触発されてフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの事を思い出しております。

昔、パリのシャイヨウ宮広場でバレーダンサー、モーリス・ベジャールがその野外ステージでバレエ曲『ボレロ』を披露しました。

暗闇迫る夕方からの夏の公演でしたが、丁度始まる少し前から猛烈な夕立があり、ステージが雨でビショビショです。

観客席の椅子もビショビショ・・・

雨は止みました。何とボレロの音楽が鳴り始め、かの有名なダンサーたちが次々に登場して目の前で踊りが繰り広げられていきます。

床の水など気にもせずその水滴をまるで計算に入れているように踊り手たちは次から次へと滑りながら踊っているのです。

圧倒されて行くうちにクライマックス!

そしてベジャール登場です。

その演出は見事でベジャール先生の個性溢れるオーラはその後、かなり遅れて日本にも知れ渡っていくのですがダンサーたちの美の奥深さに感動したものです。

ベジャールはもう亡くなりましたねー。

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# by madamegrimm | 2017-12-03 12:53 | フランス事情 | Comments(4)

カズオ・イシグロ著『充たされざる者』を読み終わり・・

 とうとう読み切りました。原文'THE UNCONSOLED'古賀林 幸訳での長編小説『充たされざる者』、カズオ・イシグロ氏の1997年頃の作品です。

丁度「日の名残り」でブッカー賞受賞された後、数年後の作品です。

設定は、世界的有名な天才・ライダーというピアニストがある小さな外国の町に降り立ったところから物語が展開していきます。

ドイツか東欧のどこかの町で繰り広げられる人間模様、そのコミュニティーの中での一人の孤立したピアニストがその小さな集団の町で時間や場所は右往左往し人々との関係があっち行ったりこっち来たり、ホテルとコンサートホールの迷路の中で自分の立つ位置が段々とあやふやになり、そのコミュニティーの人々から孤独へと追いやられていく・・・。

そして不思議な人間関係が常に客観的な世界に追いやられて両親をも遠い存在・・・その町の老ポーターの娘であるゾフィーとの関係もピアニスト・ライダーの彼女ではあるようなないような・・その子どもポリスも愛情深く接しながら・・

ミセスであるはずの女性たちがミス何々と呼んでいたり、それでも物語は人間の本質をつく語りが多くまさに充たされない気持ちで読み進めていく自分に気がつくのです。

ブリューゲルの絵を想像したり、不思議の国のアリスを思い出したり、人間の摩訶不思議の世界が私を虜に致しました。

この作品から後の『わたしを離さないで』や『わたしたちが孤児だったころ』へと進む意味が読みとれるのでした。

人間の孤独と申してよいのか、辛い経験や自分の直感が筆者を奮い立たせている作品の中にいつも感じることなのですがカズオ・イシグロ氏の子供への眼差しが優しく利発な男の子への表現力に素晴らしさを感じる私なのでした。

この11月は集中してカズオ・イシグロ氏によっての好い勉強をさせてもらい自分の生きてきた人生と照らし合わせながら人間をあらたに考えています。

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# by madamegrimm | 2017-11-30 14:22 | 人間 | Comments(4)

読めど進まず

 朝起きるのが辛くなってきました。寒さの所為に致しましょう。

肩の冷えも感じ口の中が冷~たくなり老いて行く身体をひしひしと感じる今日この頃、友たちと謂れのある旅館を訪れる一泊旅行が決まり久しぶりの近未来への楽しみが出来ました。

その日まで風邪もひかず、体調を整えておかなければ・・・。

読書も目の疲れでページが進まず増してカズオイシグロ氏の翻訳物で文庫本千ページにもなる長編小説『充たされざる者』`THE UNCONSOLED'に挑戦しているのですが、少々読む意味が解らなくなっている自分に呆れ、作者の意図するものは何なのか・・・まだ半分も行かないのでただただ彼が語っている会話を追う・・・それでも最後まで読まなければ意味がないので活字を追う私、ノーベル文学賞という重たい賞をとられた方の作品なので「ミーハーね」と言われながら日本語に翻訳されている全部を読みたい私の意地なのです。

最後まで読み終わった自分にきっと感動するでしょう・・・。

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# by madamegrimm | 2017-11-25 11:20 | 人間 | Comments(4)

寒さ一入

山あいに行く度にいろいろ用事発生、面白い家です。

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庭の落ち葉片付けに追われた昨日、今日は友人の家へお弁当持参で忘年会の相談を^^
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晩秋もそろそろ終わりです。






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# by madamegrimm | 2017-11-20 22:41 | 樹木草花 | Comments(2)

流石霜月

 Novemberも中旬を過ぎますとよく言ったもので霜月という陰暦季語がピッタリの寒い一日の今日、平野レミさんではありませんが、いろいろな料理が頭をかすめ、変てこりんなアイデアが浮かんでくる日です。

うん十年も世界の料理を戴いていると、と申しても自分で作るものがほとんどですが、奥深い料理の世界、いつまで食せるか・・・今の内と思うと贅沢は出来ないものの、美味しい物を食べたいこの頃なのです。

今日も先日北海道の大きな赤蕪が売られていて求め、蕪ポタージュを作っています。

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美しいピンク色、昔東欧を旅した時、この料理が食卓に出され驚きをもって眺めたものですが、今は沢山の人々によって外国へ行ったり来たりで幅広く私たちを楽しませてくれています。

第二次世界大戦後、苦しみを解き放たれた私たちは戦争という人を殺し合う行為を放棄いたしました。

幸せとは何か、もう一度考え併せていきましょう。

先日、シャガールを観た帰り大手町のビル街を歩いてきました。

お堀の側のビルを見上げ50年前のオフィスガールとして短期間でしたが都電で通った事を懐かしみ、思わず携帯カメラを向けました。

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もう今はすっかり様変わりです。歳をとりました。

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# by madamegrimm | 2017-11-18 19:10 | 未分類 | Comments(4)

思い出の2017年ボジョレ・ヌボー解禁日

今日は11月第三木曜日、恒例フランスワインボジョレ地方の新Vin解禁日です。

今朝から良いお天気で次姉の所属している地域美術展(アマチュア団体)へ作品を観に行く。
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都庁の横の木々が紅葉を始めています。

帰路早速にVinを買い求め思い出のフランスへの年月日を辿っています。

ひとり共に食したい品々を黙々とツマミを作り上げました。

そろそろ私だけの楽しみを繰り広げましょう。

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# by madamegrimm | 2017-11-16 16:36 | フランス事情 | Comments(4)

『FRANTZ』を観る

 ブログ友ご紹介の映画『婚約者の友人』`FRANTZ'を観に銀座まで出かける。

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1919年第一次世界大戦すぐ後のドイツとフランスの人々の人間葛藤模様が表現されています。

現在でも両国の人々の潜在意識の中では私も両国滞在の経験から垣間見ることができました。

フランス語とドイツ語が行き交う中でフランソワ・オゾンと云うフランス人監督によって嘘をつかざるを得ない状況の切羽詰まった二人の男女物語・・・。

ウソをつけないついてはいけないと生きてきた私はこの女性アンナの強さに圧倒されました。

複雑なこころの綾を見事に二人は演じきっておりました。
アドリアン役のピエール・ニネという役者、パリを歩いているとよく見かける典型的フランス人・・・。

ドイツとフランスの裕福な家庭の戦後物語で音楽も美しく私冥利につきる・・・。

何故か、頭の中の音楽がブラームス交響曲第3番3楽章でしたか・・♪るるるーる~るるー♪と鳴っています。

帰路、交通会館地下の中華食堂で海鮮中華そばを食して戻る。

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食べ始めてから具沢山海鮮で思わずFotoを・・・。

追伸:フランツという題名のスペルにTが入っていてドイツ語では多分入らない。Tが入るとフランス語読みです^^ 
このような処でも国の違いが表現されています。


















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# by madamegrimm | 2017-11-14 11:01 | 人間 | Comments(2)

ユニークなシャガール展を観る

 東京ステーションギャラリーで12月3日まで開催されている『シャガールーー三次元の世界』と題した平面と立体のシャガール世界を観る。

空を飛ぶユニークな男女《町の上で、ヴィテブスク》の絵が好きな私は会場3階の最初の展示でした。その後に続く《誕生日》という作品、愛し合う二人の心が創作となって独自の絵画に・・・。

シャガールの若き体感が見事に表現されていると想う。

絵画や版画の世界は今までに何度か作品を観てきたが、この度の展示は副題にもなっている三次元の世界のユニークさに圧倒される。

古代ギリシャ彫刻を想わせる・・いや、ロマネスク彫刻か・・もっと突き詰めると縄文時代の彫像までも想像してしまう人間の極みが20世紀のシャガールに乗り移った立体作品に魅了されました。

彼独自の素朴さも感じる素直な芸術家、私、いつも思うのですがユダヤ系の芸術家の才能には美術にしろ音楽にしろ奇跡と思う芸術を発揮し、人間を越えた力量が備わっている・・・。

《モーゼと十戒》こちらは水彩ですが石版彫刻もありました。

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良い展覧会でした。

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# by madamegrimm | 2017-11-12 07:12 | 人間 | Comments(4)

引き続きカズオ・イシグロ作品読了

 2001年に単行本として刊行され2006年文庫本となりました早川書房発行の『わたしたちが孤児だったころ』`WHEN WE WERE ORPHANS'入江真佐子訳を昨日ようやく読み終わりました。

中国・上海の租界地域の話です。1845年にイギリスが上海に創設した開港都市で外国人がその居留地区の行政・警察を管理する組織およびその地域のことを租界というそうですが、第二次大戦中に消滅します。

テーマはそこに住むイギリス人の主人公パンクス・クリストファーが子どもの頃、近所の日本人家族の家の子・アキラと探偵ごっこなどをしたりして親しく遊んだ思い出が膨らんでクリストファーの両親がいなくなり、伯母の住んでいるロンドンへ孤児となって連れて行かれ1923年ケンブリッジ大学を卒業して私立探偵となり社会的地位を得て両親を捜しに・・・。

小説はPartⅠ・1930年7月24日 ロンドン
PartⅡ・1931年5月15日 ロンドン  PartⅢ・1937年4月12日 ロンドン
PartⅣ・1937年9月20日 上海キャセイ・ホテル  PartⅤ・1937年9月29日 上海キャセイ・ホテル  PartⅥ・1937年10月20日 上海キャセイ・ホテル
PartⅦ・1958年11月14日 ロンドン

と、このように7つのパートから成り立つ広大なその当時の中国にアヘンが充満しようとしている貿易社会に携わる人々のお話で、裕福なイギリス家族の中に生まれた主人公クリストファーの生涯が記憶の中からその時代の事細かな表現によって、いかなる社会事情の中であっても個としての人の存在を明確に書き記していく作品に圧倒されました。

見事です。

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# by madamegrimm | 2017-11-10 13:50 | 人間 | Comments(2)

歴史の共通性

 昨日まで数日晴天が続き晩秋へ向かっての好きHerbst(秋)の体感です。

定期歯科の帰路、神楽坂下辺りを散策

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又、白鷺でしょうか優雅な姿で舞っていました。

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神楽坂の街並み

今日は小雨日和、ずーっとカズオ・イシグロの長編小説『わたしたちが孤児だったころ』`WHEN WE WERE ORPHANS'入江真佐子訳(早川書房)を今読んでいるのですが日常諸々があり、まだ半分位までしか読み進められていない・・・。

イシグロ氏の幅広いテーマに驚きを隠せないのですが、いつものように忘却の彼方の記憶を辿る形で物語が語られていく内容に時間をつくっては数ページの読書で内容を忘れるかと思いきやとんでもない実に推理小説ではない探偵小説風歴史の重みと民族の葛藤など大きな主題を抱えた凄い作品です。

早く読み切りたいこころ騒ぐ今の私です。










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# by madamegrimm | 2017-11-08 15:04 | 人間 | Comments(2)

またも上野へ

良いお天気で、姉を誘い又上野へ。

不忍の池は晩秋
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上野駅中央口の上を見上げると早や熊手と云いましたか一の酉かな?

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老舗の帯締めの店の前を通ったり『井泉』というこちらも老舗のとんかつ屋さんで昼食、次姉と歩くと珍しい処への散歩になりました。

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『花月』という小さな入口のかりんとう屋さんにも・・・
まだまだIchは知らないところがいっぱい!







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# by madamegrimm | 2017-11-06 19:35 | 未分類 | Comments(2)

上野松坂屋隣に新パルコ店開店

上野御徒町寄りのPARCO_yaが11月3日か4日にグランドオープンのようですが先駆けて今日2日の招待状が届いていてTochterを誘って出かけてきました。

若者向きの楽しいお店が各階にありララポート的なセンスのブティック等を見て回りキャフェに寄ったり5階レストラン街で昼食を摂ったりデパート好きの私は良い運動になりました。

レゴで作った白川郷
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一階のキャフェ
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皆名店らしいですが私はもう分からない・・・。

上野はシャンシャン・パンダ赤ちゃん誕生と明日は文化の日、美術館の混雑、4日からのシタマチ・フロンティアタワー開業と益々賑わっていきそうです。

松坂屋上野店もリニューアルオープンと色々歩き回れそうでしばらく元気復活。

昨日の空
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少々頭も疲れてきました。おやすみなさい。












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# by madamegrimm | 2017-11-02 21:22 | 未分類 | Comments(2)

カズオ・イシグロ氏短篇集第二話に爆笑

 カズオ・イシグロ著『夜想曲集』を今読んでいて第二話の『降っても晴れても』`Come Rain or Come Shine'の短篇なのですが、もう可笑しくて可笑しくて笑いが止まらなくなり昨日は寒いので家の中でひとり読み耽っていたのですが、声を出して爆笑になってしまい、(あー、キャフェで読んでいなくてよかったー!)と・・・。

この本、副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」と記されている意味が納得なのです。

男女の夕暮れ迫るギクシャク関係が実に切羽詰まる状態に陥りそうな話ばかりなのですが見事なそれぞれの立ち位置からの会話表現によって絡みながら読者を惹きつけ、うならせたり爆笑させたりまさにカズオ・イシグロ氏の経験豊かさが筆の立つ力によって表現されているのです。

その『降っても晴れても』ですが、学生の時の女友だちエミリと僕レオそしてチャーリーが絡むそれぞれが社会人になって僕レオナルドはスペインやポルトガル、イタリアなどへ出かけて語学教師で久々にエミリとチャーリーが結婚してずーっとロンドンに住み落ち着いたふたりの生活している場にレオは訪ねる。

出だしが エミリもぼくもアメリカの古いブロードウエイソングが好きだった。
音楽はこのような世界のお話ですがエミリとチャーリーとの仲を元に戻してあげたいレオの奮闘に人様の家の中で留守番しながらチャーリーの電話を受けて事を起こしていく有様、そこにエミリが帰宅・・・

可笑しくなるのは私だけでしょうか・・・読んでみてください。Wunderbar!

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# by madamegrimm | 2017-10-31 11:27 | 人間 | Comments(4)

まだまだ読みます

 ちょっと用事で山あいへ行って来ましたが又今週も台風22号発生で日本列島戦々恐々の中、台風21号の傷跡の庭を眺めながらいつもの川は霞靄で美しい。

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昼の川の流れはまだ穏やかです。

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電車に揺られながらもう一冊、カズオ・イシグロ作『夜想曲集』`NOCTURNES'ハヤカワepi文庫(土屋政雄訳)を読み始める。
まだひとつめの「老歌手」だけを読み終わったのですが素敵!ちょっと私だけの感想ですが村上春樹との類似点があるのです。
早く次を読まなければ・・と思いつつ、ままならぬ家事に追われ気が焦ります。
もう私の精神の忙しいことと云ったら・・・疲れを知らないOyo-でござる。
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# by madamegrimm | 2017-10-29 19:03 | 人間 | Comments(2)

忘却の彼方への記憶が・・・

 昨日今日と晴天に恵まれぽかぽかの布団で気持ち良い干した布団で休みながらカズオ・イシグロ作品にのめり込んでいく読書になってしまいました。

前に求めていた『遠い山なみの光』`A PALE VIEW OF HILLS'小野寺 健訳(ハヤカワ文庫)をまだ読んでいなかったので読了。

買物のついでの近くの本屋さんで何気なく棚を見るとイシグロ氏の文庫本がずらーっと並べられていました。

あー、再発刊されたようでまだ読んでいないのを2冊求める。

その1冊『浮世の画家』`AN ARTIST THE FLOATING WORLD'飛田茂雄訳(ハヤカワ文庫)只今読了。

カズオ・イシグロ氏のこの小説は表題にも記しましたが、忘却の彼方へのノスタルジーと申しましょうか、「浮世の画家」は戦後生まれの方が戦時中のわたし小野という絵描きを主人公にしての1948年十月をスタートに戦争中に妻と息子を亡くした「わたし」がそれぞれ嫁がせていく娘二人との家族物語なのですが、作者の創造と日本への記憶を辿って行く見事な展開に今、私はうなっています。

解説に小野正嗣さんという方も記していらっしゃいますがどこでもない場所が書かれているのです。イシグロ氏が5歳まで生まれ育った九州長崎の地名なのでしょうが、実は私は九州地方だけまだ訪れたことがないのです。
その地方を彼も記憶を辿りながら想像の世界で地名を書き、読者をそこがあるかのように表現していく創造の舞台なのです。

日本の作家例えば福永武彦などはその土地を書くと自分が行ったことのある場所でもあり、その中にのめり込んでいけるのですが、イシグロ氏の文体はまったく見た事のない場所での語りで絵を描く芸術家の世界も日本画から精神画と申しましょうか、不思議な作品が登場し著名な画家になっていくのです。

「遠い山なみの光」も戦後の長崎が舞台なのですが主人公悦子が英国に住み回顧していくような物語でまさに作者カズオ・イシグロ氏の自己を追い求めて故郷へのノスタルジア的初期の作品なのです。

やはり日本を離れ異国で育ち生活の拠点が他国経験によって独特の世界観で物を見る新たな人間像が浮かんでくる・・・前に読んだ『日の名残り』や『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』等、意表をつくそれぞれの想像小説に日系英国人としての地位がしっかりと獲得された新しいノーベル賞作家なのでした。

Wunderbar!

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# by madamegrimm | 2017-10-27 23:11 | 人間 | Comments(4)

台風21号の爪痕をを残し

秋雨前線と台風21号、そして衆議院選挙戦と冷たい雨風の中を私たちは踊らされました。

結果はもう既にZeitungや報道で知らされていますが、比例投票では大きく躍進した立憲民主党の率は侮れません。

枝野幸男氏という代表者の話を聴いていると、民主主義の基本をしっかりと有権者に訴えていました。

民主的な考えは1945年敗戦後、私たちが新たに教育の場で子供心にしっかり植え付けられた考え方です。

枝野氏の街頭演説で政治の主役は「あなたがたです」と360度回りながら雨降りしきる中で傘もささずに立憲民主主義を訴えている姿は、何か新しい改めての政治の姿が浮かんでくるのでした。

そしてその信念がゆるぎないものに感じる開票後の対話も共感がもてます。

偏り過ぎて行っている今の政権に、足を地に着けたこの国の弱いところ等バランスのとれた社会へと目を向けていってくれそうな立憲民主党に期待する今日この頃の私です。

あまりにもの昨今の格差にうんざりしているのは私だけでしょうか・・・。

新宿に高層ビルが都庁の上に出来、何億という額の部屋が既に完売しているニュースに驚いていた矢先、年収300万以下の低所得者が増しているニュース、その中には年金生活者も含まれているのに裕福のように見える年金生活者たち・・・。

戦後の貧しさに耐えてきた者たちにとってはもう物はいらない。
あるもので耐えさせられてきているのです。そして年寄り夫婦は自分の事は自分で。

素材をテーブルにのせる。好きなように戴きましょう。

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# by madamegrimm | 2017-10-24 13:29 | 人間 | Comments(2)

私の日常(madame grimm)


by madameoyou
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